
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
CAST:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン 他
第80回アカデミー賞 作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞 受賞
狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、途中で麻薬抗争現場に出くわし大金を発見し持ち帰ってしまう。その為に彼は、非情な殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)に追われる身となる。そして保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)は、その事件を追うことに・・・
血、血、血・・・そしておびただしい死体、死体、死体・・・・・

簡単に言えば、危ない大金を手にした男をある男がとことん追い詰める追いかけっこなんだけど、
その2人の間にいったいどれだけの人が死ぬんや~っ!て感じ。
逃げる男はそんな大金持って行かなきゃ良かったのにひたすら逃げ切れると信じ、そしてそんな男を追う
殺し屋がとにかくめっちゃくちゃ・・・・

人を殺すのに理由なんて無し、って言うか彼なりの理由はあるみたいでそれがよくわからん

そして、事件を追うベテラン保安官がその残忍さに直面し、自らの警察としての生き方を見つめ直したりして、
昔では考えられないような誰にも止められない事件へのないやりきれなさが伝わってくる。
そんな三人のキャラがなかなか面白い。
コーエン兄弟作品で評価が高かったものと言えば『ファーゴ』。
凄惨な殺人事件の一方で、事件を捜査する婦人警官が何となく呑気にさえ見えて、ラスト、犯人を捕まえた
婦人警官が初めて神妙な顔つきで「金のためにここまでやるなんて信じられない・・・」とため息をつく
場面が印象的。
今作品はその『ファーゴ』にもどことなく似ていて、なんとなくユーモラスなところもあったり事件にため息を付く
警官がいたり・・・なので『ファーゴ』好きな人には楽しめる作品かと。
それにしてもこういう作品がアカデミー賞を獲るとはねぇ・・・・
私としては嫌いじゃないな、こういう感じ。怖いけど、面白かった。何だか色々考えさせられるけど。
何と言っても一番のみどころは、やっぱりオスカーを獲ったハビエルさん。素晴らしい演技です
ドン! この人


もう~
怖すぎんね~ん
夢に出そう・・・・このおかっぱ・・・・

殆ど無表情なんだけど笑っても怖い・・・・・ぱっちり血走った二重が大きくなるとも~っと怖~い!!

いつでもどこでも何でも殺っちゃいそうで、誰かと言葉を交わしただけでドキドキする・・・・
この男に声を掛けられたら、「殺られる・・・・」って絶対思ってしまう。
その緊張感が何とも言えない・・・
で、ほんとにめちゃくちゃ怖いんだけど、その圧倒的な演技にグイグイ引き込まれ、そしてそんな彼がいつどこで
出てくるのか、誰と対決するのか最後まで目が離せない・・・・
その内、この男の殺人の理由は何なのか、元々はどういう人間なのかが気になってきて、そして見終わった後は、
その潔癖で哲学的な殺人者が忘れられなくなっている・・・
ちなみハビエルさん、普段は

スペインの種馬と言われるほどダンディなのに、『海を飛ぶ夢』では寝たきりの男、そして今作品では
おかっぱ殺人マシーンとどちらの演技も素晴らしく、まさにカメレオン俳優。
これからも彼の作品は要チェックですわね

えっと、私はというと、
のりお師匠にも見えましたけど・・・non的お気に入り度:


