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映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
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『ルーム』



7年間小さな部屋に監禁されていた母と子が脱出に成功、その後の苦悩を描いた物語。

物語は小さな空間で母と子がそれなりに楽しそうに過ごしている場面から始まる。
しかしそこは小さな天窓から空が見えるだけの密閉空間…
母は7年前に拉致監禁され、子供は犯人との間にできた子供…

子供が5歳になったある日、母親が脱出計画を実行し成功。
しかし子供にとっては小さな部屋だけが彼の世界だった訳で、突然目の前に現れた
外の世界に戸惑うのは当然。
でも子供の方が強いんだよなぁ…世間からの好奇の目などで苦悩するのは母親…
凄く分かる気がする。

母親にとって監禁生活の中で唯一の希望だったのは子供の存在。
でも大切な我が子の父親は犯人で、世間もそれを知ってる。
自由になっても親子には様々な困難が待っているだろう事が想像できるけど、
母と子で支え合い乗り越えていこうとする姿に感動。
特に子供が可愛くて(^^)
深刻な事件からの物語だけど、想像力豊かに育まれた愛らしい子供の語りが
ほのぼのとして癒される。

オスカーを獲った母役のブリー・ラーソンも素晴らしいけど子供役の子にも賞あげて!
って思うぐらい。
初めて外界に出た時のときめき、戸惑いの演技が素晴らし過ぎ。

母は強し!そして母を思い支える子も強し!!の映画でした。

『0.5ミリ』



行き場を失った介護ヘルパーが様々な事情を抱える老人の生活に入り込む様子を通して、
現代の老人介護の現実や家族の問題を浮き彫りにした作品。
原作、監督、脚本は主演の安藤サクラの姉、安藤桃子。
安藤桃子の介護の体験から作られた。
長い!3時間半って、長過ぎるわ―!

安藤サクラ扮するヘルパーが寄生する老人や家族は5組ぐらい?
それぞれに色んな物語があって面白いんだけど、テレビドラマだったらもっと良いのにって
思ってしまう感じ。
映画で一気に見るにはほんとに疲れる。
内容は、孤独な老人と孤独なヘルパーのお話で、温かくて哀しい。

長過ぎて、内容もなんだか哀しくてちょっとどーんとなるけど、主演の安藤サクラは
本当に素晴らしい。
怖くなったり可愛くなったり良い人になったり、カメレオンな女優さん。
これからの活躍も楽しみ。

『レ・ミゼラブル』


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(2014/03/05)
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ 他

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ヴィクトル・ユーゴーの同名小説を基にしたミュージカルの映画化。

はい、この作品も映画館鑑賞が大正解だと分かってます。
分かってますが観に行けなかった。なので仕方が無いけどこう言うの観る度、
無理してでも映画館で観るべきだったとちょっとだけ思ったりもします。

ロングラン上演されてきたミュージカルにかなり忠実らしく、台詞が全部歌。
ミュージカル映画って台詞は台詞でちゃんとあってところどころ歌って言うイメージだけど、
本作品はもうずっと歌。
ミュージカルはまぁ好きだけど、ここまで歌劇はどうなん?と言う不安は気が付くと消えてた。

皆さん歌がお上手で。
ヒュー様とアン・ハサウェイが凄い上手いのは知ってたけど、ほんと素晴らしい。
エモーショナルな歌唱と迫真の演技に魅了され気が付くと私泣いておりましたw
どの歌唱も素敵やけどやっぱアンハサウェイの「I Dreamed a Dream」は特にヤバい。

ラストはほんま感動して、テレビ画面レベルでこれやのに映画館で観たら
どれだけ感動したやろう~って観終わった後素直に思ったわ^^;

『ロック・オブ・エイジズ』

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(2013/08/07)
ジュリアン・ハフ、トム・クルーズ 他

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ハリウッドの老舗ライブハウスを舞台にスターを夢見る若者を描いた
人気ブロードウェイミュージカルの映画化。
作品中歌われる楽曲は80年代にヒットしたロックが主で、その頃洋楽にハマった人には
楽しめる作品。
勿論私も超楽しめた(^^)

ボンジョヴィ、デフレパ、ホワイトスネイク、ポイズンetc...
とにかくあの頃MTVで流れまくった音楽が盛り沢山で、当時洋楽が命だった私にとっては
涙ちょちょぎれもの。
気が付くと一緒に歌ってた。

そして一番の見所は、トムクルーズさん扮するカリスマロックスター。
スティーブンタイラー?アンソニーキーディス?アクセルローズ?…
とにかくその辺の感じをごちゃ混ぜにして、ぶっ飛んでて、でも実はとっても純粋な人みたいな、
そんなカリスマロックスターなトムさんw
イっちゃってる割に歌ってる曲がジャーニーやったりするから可愛い♪ 
マッチョやけどなんかプニョっとしてる体もロックボーカリストっぽいトムさんw
凄く楽しそうに演じられてました。

コメディ色もたっぷり、その良い曲ここで使うか!みたいな場面がおかしい。
笑えて80年代のロックシーンを堪能出来る、私には美味しい作品でした。

『乱暴と待機』

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(2011/05/11)
浅野忠信、美波 他

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滑稽な男女4人の滑稽な関係を描いた物語。

なんなんだーこれー訳分かんないけど、でもなんかヘン過ぎてオモロかったww 
美波、浅野忠信、小池栄子、山田孝之、みんな面白かったけど、特に美波と浅野さん、最高。
その二人を虐める小池栄子もイケてる。小池栄子は上手いね。

これと言ってなんにも残らない作品だけど、役者それぞれのエキセントリッキーな
演技とストーリーに笑えた。
ま、たまにはこういうのも良いかな。

『ランナウェイズ』

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(2011/08/26)
クリステン・スチュワート、ダコタ・ファニング 他

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「チェリーボム」で一世風靡したガールズバンドの光と影を描いた作品。

んまぁ、70年代の実在のロックバンドを描いたらこんなもんでしょな。
でも知らない事もいっぱいあったし、音楽がスージー・クワトロとか
好きな曲が多かったので面白かった。

ボーカルのシェリー・カーリーのあの有名なビスチェスタイルは、
日本で初お披露目やったんやな。

すっかり大人な主演のダコタ・ファニングちゃんよりジョーン・ジェット役の
クリステン・スチュワートがぐっど。
めっちゃ良かった。
トワイライトシリーズではあんなに綺麗なお姉さんやのに。

『ザ・ライト』

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(2012/04/25)
アンソニー・ホプキンス、コリン・オドナヒュー 他

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神学生でありながら自らの信仰心に疑念を抱く主人公が、イタリアのエクソシストを訪れ
様々な経験を経て司祭となる物語。

オモロかった。悪魔祓い映画大好き♪
やっぱちょっとドキッって場面もあったけどww

悪魔vs悪魔祓いと言う要素だけでなく、主人公がいかにして信仰の道に進むかと言う、
主人公の内なる葛藤が描かれてるのが良かった。

悪魔の憑依はほんとにあるのかどうかよく言われるけど、この話、事実に基づいてるらしい。

アンソニー・ホプキンスはやっぱり素晴らしい☆

『レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-』

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監督:ジョン・ウー 
CAST:トニー・レオン、金城武、 他

西暦208年、中国三国時代。大群を率いて赤壁へ進行してきた曹操軍に対し、軍勢の数では劣る孫権、劉備の連合軍は勝利すべく策を練っていた。ある日、曹操軍から疫病で死亡した兵士の遺体が連合軍側に大量に送り込まれ、連合軍にも疫病が蔓延。そして、劉備軍は諸葛孔明(金城武)を残して撤退することに・・・・
「赤壁の戦い」を映画化した『レッドクリフ』の後編。

爽快、痛快で面白かった 
またもや冒頭にザザッと前編からの物語の説明があり、それがまた不評を買うかも知れないけど、
私の様な三国志音痴には親切なシステム
なのでスンナリ前編からの流れとして入ることが出来たし。

で、本編はと言うと、前編同様何となく漫画タッチで演出の1つ1つがややオーバーにも感じられて・・・
絶世の美女と言われる周喩の妻はやっぱり嫌味なぐらいお色気ムンムンだし、周喩と孔明が会話
する場面も、2人の距離、ちかっ!
そんなに近づかなくてもって言うぐらい、不自然なぐらい近かったりして。
でもまた登場人物のキャラがそれぞれ立っているし、心の動きも分かりやすい

何より後半からの、曹操軍と連合軍との戦いが見応え十分
風向きや雲の流れなど自然を味方にしたり、仲間を欺いてまで実践する諸葛孔明の奇策による戦いは見事
風向きが変わった瞬間・・・・・その瞬間、鳥肌が立った~
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それから怒濤のように繰り広げられる激しい戦闘シーンもとても面白く、迫力満点で最後まで目が離せない。
剛健な兵士達の不死身っぷりも健在、獅童ちゃんの見せ場もバッチシあったしね
そして多くの死者を出し、戦うことの虚しさも感じさせられる。

とにかく三国志を知らなかった私のような人には勉強になったし、凄く楽しめたシリーズでした


non的お気に入り度:

『レッドクリフ PartⅠ』レビュー






『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]
(2009/02/27)
坂井真紀ARATA

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監督:若松孝二 CAST:坂井真紀、ARATA 他

1960年代、激化していた学生運動を経て、何名かの若者が「連合赤軍」と称した集団を作り革命を実践しようと山岳ベースで集団生活を始める・・・・
1972年2月、長野県のあさま山荘で警察と銃撃戦を展開した連合赤軍の、そこに至るまでを描いた作品。

DVD化されないって思ってたけど良かった~ この作品、見たかったんです。

1972年、あさま山荘で繰り広げられた数人の若者と警察の激しい銃撃戦。
その様子がテレビで生放送され死者も出た、国民皆が注目した大事件。
逮捕されたのは、5人の若者・・・・「連合赤軍」と称された集団の若者。
1960年の安保闘争から始まった学生達の権力への激しい抵抗は、「共産主義革命」という大儀の元
武装化し、激化していき、そして起きた「連合赤軍事件」・・・・・
赤軍派と革命左派が合体して成り立つ集団が起こした、ショッキングな事件。
私は何故か、昔からこの事件に興味があった。

彼らの多くは有名大学を卒業したエリート。そんな彼らが様々な政治的イデオロギー、思想を持ち、国の
方針に疑問を抱くのは理解できる。
高等な教育を受けているからこそそういう疑問も持つのだろうし反発するのも分かるけど、何故人を殺めるまでに
至ったのか・・・・しかも、同じ志を持った仲間達を・・・・
彼らが逮捕されて以降激しい学生運動が沈静化していったのは、あさま山荘立てこもり事件だけではなく、
その後すぐに明らかになった、「山岳ベース事件」によるものが大きいだろう。
それは、リンチによって多くの若者が命を落とした内ゲバ事件・・・・

様々な経緯を経て赤軍派と革命左派とで合流し、「連合赤軍」を作った彼らは革命を遂行すべく山中で
アジトを作り、武装訓練を始める。
リーダーは、元赤軍派の森恒夫と元革命左派の永田洋子。
寒く狭いベースの中での彼らの共同生活は、激しい思想を掲げるリーダーの元、いつしかヒステリックに
なっていく・・・・
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彼らリーダーは、やたらと「総括」という言葉で、同志達に自らのそれまでの行動を自己批判する事を強要した。
「総括」を迫られたメンバー達は自分なりの総括をするも森や永田は納得せず、更に追い込み、最終的に
「暴力が同志の総括を援助する」なんていう訳の分からない理由を付けて、総括を迫られたメンバーに対し、
他のメンバーが暴力を振るうよう強制しだす。
そうして最初の総括を迫られたのは、恋人と連合赤軍に参加し、キスをしているところを永田に見つかって
しまった2人。
2人は激しい暴力を受け、極寒の屋外に放置される。
その後も次々と何だかんだ理由を付けられ総括を迫られ、中には「死刑」と言う事でその場で殺される
メンバーも出てくる。

永田洋子という人は、女性にしてリーダーでかなり激しい気性の持ち主。男性も驚くほどの残酷な面を持ち、
一方では幼児的な面も。と言うか、幼稚だからこそ残酷なんだろうけど。
お洒落などにも全く興味が無く自身の容姿にコンプレックスを持つ彼女は、美人の同志などに激しく嫉妬する。
ただそれだけ・・・・ただ美しいだけ、ただ永田より美しいだけで、鏡を見ただけで、髪を伸ばしただけで、
「総括」され命を落としたメンバーも。
森恒夫は、連合赤軍が出来る以前の運動の最中逃亡し、自己批判によって赤軍に戻ってきたという経歴
を持ち、良く分からない持論を高圧的な激しい口調でまくし立てては連合赤軍内においてカリスマ性を
発揮させようとしていた。
元々確固とした思想など無い彼は、おそらく自らの立場を保持するために、「総括」を開始したのだろう。

「共産主義革命」を遂行すると言いながら、仲間達を次々とを消していく彼ら。
勿論その意図は全く分からない・・・何故そこまでしなければいけないのか理解できない。
只分かるのは、そこにあるのは劣悪な環境の中で生まれた究極のストレスによる狂気だということ。
「総括」という名前が付けられたリンチ行為がリーダー達の、そしてメンバー達のストレス発散方法となり、
また、それをしないと自分もやられるという恐怖を生み、だから誰も止めることが出来ずにいた・・・
あさま山荘に立てこもり追い詰められた場面で、唯一未成年で参加していた少年が、「俺達みんな勇気が
無かったんだ!」と叫ぶシーンは印象的。
実際彼がそんな事を言ったかどうかは分からないけど・・・・

12人の仲間が命を落とした後、森と永田は町に降りてアッサリと逮捕され、その他の数名のメンバーも逮捕。
長い間入浴を禁じられていた彼らはその異臭で見つかったのだとか。
そして残った5名が追い詰められ、あさま山荘にたどり着き、立てこもり、あの有名な銃撃事件を起こす・・・

優秀で、でもどこか未熟な若者達が、自分達の力で国を変えれるかも知れないと熱くなったあの時代。
今の若者達からすれば考えられない事で、それは勇敢で頼もしくも見える一方で限りなく恐ろしい。
ある宗教団体が起こした事件と同様、強い思想やストレスを持った人間達が他人の目の届かないところで
集団を作ると、いつしか独裁者が現れ狂気の世界となっていく。
何がルールなのか、何が善なのか悪なのか・・・・その価値観が歪んでいく。
その最も代表的な事件がこの、「連合赤軍事件」。
高度成長期の日本、明るい希望を抱いて猛勉強をして有名大学に入り親を喜ばせた生真面目な彼らが、
そのエネルギーを注いだ方向を誤ったために起こった哀しい事件。
「強い革命戦士になるため」という思いから、本来理不尽なはずの「総括」を強く拒否できないまま命を
落としたとされる被害者達は、安らかに眠れているだろうか・・・
彼らと比べると冷めているようで少し頼りなげに見える今の若者達だけど、それでもその事件以降学生達が
過激な政治思想を声高に語らなくなったことが、唯一の救いなのだろうか・・・・

ところで映画としては、あくまでも「連合赤軍」側からの視点で、そしてかなりリアルな描写で描かれていてるので、
この事件を知る、知らないに関わらず興味深く見れるものではないかな。めっちゃ長いけど・・・
有名俳優さんは殆ど出ていなくて、有名なのは坂井真紀ぐらい。
彼女は永田に最も嫉妬され最も屈辱的に命を落としていった被害者の役柄で、衝撃的な演技を見せてくれた。
又他の若い役者さんも皆、熱のこもった良い演技でした。


non的お気に入り度:





『レールズ&タイズ』

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(2009/01/07)
マーシャ・ゲイ・ハーデンケヴィン・ベーコン

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監督:アリソン・イーストウッド CAST:ケヴィン・ベーコン、マーシャ・ゲイ・ハーデン 他

鉄道技師のトム(ケヴィン・ベーコン)は、末期癌で余命僅かの妻メーガン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)と向き合えないでいた。ある日トムが操縦する列車に車が飛び込んできて、女性が死亡。その後、謹慎となったトムの所に、事故で母親を失った息子のデイビーが訪れ、彼を引き取ることに・・・・

未公開だしあまり情報が無いんだけど、映画ブロガーさん達の評価が良かったので見てみました

クリント・イーストウッドの娘、アリソン・イーストウッドの初監督作品。
パパは言わずと知れた名俳優で名監督。
そんな娘さんの作品って事で、これがデビューと言えどなかなか素敵な、私好みの作品だった~

ケヴィン・ベーコン扮する鉄道技師のトムは、ぶっきらぼうで不器用で、妻の病気とも向き合えない男。
マーシャ・ゲイ・ハーデン扮する妻のメーガンは愛の溢れる女性。でも、余命僅かな自分と向き合えない
夫に辟易し、2人の関係もぎくしゃく。
そんな2人の所に突然やって来る1人の少年・・・・トムが操縦していた列車で轢死した母親の子供・・・

本来関わってはいけないその少年に余命僅かなメーガンは母性を感じ、彼を引き取ることに。
母を目の前で失った少年、その死に関与した男、そして余命僅かなその妻・・・・
そんな、希有な関わりを持った3人の生活が始まる。

そしてその生活の中でいつしか生まれる「愛」・・・・「死」だけが目の前にあった彼らの中に芽生えた「愛」。
見えてきた、「生きること」の意味。
人は愛する人を失っても、「愛」があれば、深い「絆」があればまた、強く生きていける・・・・
そんなメッセージが静かに、力強く伝わってくる。

ケヴィン・ベーコンやマーシャ・ゲイ・ハーデンの渋い演技は言うまでもなく、少年役の子も滅茶苦茶上手いのよ
やっぱり子供の演技には泣かされるわ~

とっても静か~だけど、深いストーリーに涙無くしては見れない作品。
娘イーストウッド監督の今後にも期待です


non的お気に入り度:


『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

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監督:サム・メンデス 
CAST:ケイト・ウィンスレット、レオナルド・ディカプリオ、キャシー・ベイツ 他
ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞

1950年代のアメリカ。レボリューショナリーロードと言われる高級住宅街に、フランク(レオナルド・ディカプリオ)とエイプリル(ケイト・ウィンスレット)という子供を2人持つ夫婦が家を購入した。彼らは美しいカップルで、周りから特別な目で見られ理想とされていた。しかし彼らはお互いに若い日に夢見たことを胸に秘めながら日々を過ごしていた。そんな日々に嫌気が差したエイプリルは、ある日思い切ってパリに引っ越すことをフランクに提案する・・・

安定した収入に大きな家。ハンサムなパパと美人のママ、可愛い子供達。
これ以上何を望むの?っていう人達にも、他人には言えない悩みはあって・・・・・
と言うか人間というのは決して現状に満足できる動物ではなくて、一つ何かを達成すると次、またその次と
欲はどんどん増していくもの。

フランクとエイプリルのような夫婦は私の周りにもフツーにいるような気がする。
彼女達ほど夫婦で激しくぶつかる事は無くても、内心この現状から逃げたい・・・そう願う主婦は少なくないだろう。
現に、特に大きな夢があった訳ではない私だって何度そう思ったことか・・・・・
結婚しなければ・・・・もし子供をつくらなければ・・・・
そして、ここを出て他の場所で住みたいというのは、今もずっと思っていることで。

昔は良い人と結婚して、子供産んで・・・・それが女としての当然の幸せだって思ってた。
勿論そうなんだろうけど、特に子供が出来てからは多くのことが犠牲になったり、自分が望まない人間関係に
巻き込まれたりして、思い描いていた人生とは何だったのか分からなくなることがあったりして。
まぁ私なんかは結局子供が病気したりすると、「子供が幸せなのが一番幸せ!」って思い直したりして
その疑問も終わるんだけど
そもそも主婦やってたら、「夢」とか「本当に何がやりたいか」とか改めて考えない方が良いし。
そんな事改めてじっくり考えたら、やってられませんから
でも自分の「人生」について真剣に考えてしまうのって、皮肉なことに結婚して子供が出来てからなんだな・・・

この作品ではタイタニックで思いっきりロマンティックな男女を演じた2人が、それとは真反対の現実的な夫婦を
演じていて、とにかく彼ら2人の感情のぶつかり合いが作品の殆どを占めている。
レオとケイト・ウィンスレットの演技なのでその辺りは実に見応えがあり、愛し合って結婚した夫婦でありながら
ギリギリであやふやな関係を見事に見せてくれている。
一見理想的に見える彼らの周囲の人間もまた微妙に彼らの心に影響を与え、この夫婦がどうなってしまうのか、
最後まで目が離せなかった。

許したり、妥協したり、諦めることはそんなに格好悪いことではないんだけど、どうしても諦められない何か
にすがりたい気持ちも痛いほど分かる・・・・・
それにすがっていることが生きがいになる事もある。
しかしそれを本当に諦めなければならなくなった時、そこを人はどう乗り越えるのか・・・
受けとめて心を入れ替えるか、全てを投げ出すか・・・・

人としての生き方や、夫婦のやり取りなど、色々と考えさせられる作品でした。


non的お気に入り度:



『ラースと、その彼女』

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監督:クレイグ・ギレスピー 
CAST:ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー 他

27歳のラース(ライアン・ゴスリング)は良い青年でありながら、人と深く関わることを避けながら1人で生活をしていた。そんな友人も作らないラースを、ラースの兄夫婦はいつも心配していた。ある日ラースは1人の女性を紹介したいと兄夫婦に告げる。喜び驚いた兄夫婦にラースが紹介した女性とは、ラースがビアンカと名付けたリアルドールだった・・・・

ちょっと笑えて、キュッと胸が痛くなって、ホッと心が暖まる・・・そんな物語。

ラースは人形を本当の恋人と慕い、その姿は確かに異様
最初は彼が人形を本当の人間のように扱う場面に劇場でも笑いが起き、またそんな彼に翻弄される彼の
兄夫婦の反応もちょっと笑えたりする。
でも、心の美しいラースが抱える闇は他人も、そして兄弟さえも理解できるものではなく、いったい何故ラースが
そうなったのか、彼をそうさせるものは何なのか・・・・
彼の真実が明らかになってくるにつれ、ラースのビアンカへの姿が何とも痛々しく、切なくなってくる、、、

そんな中でビアンカを認知し、ラースを支えた街の人達がとても素敵
決してラースを嘲笑することなく彼を支える人達の愛は何にも代え難い。
ラースは皆に支えられながらビアンカを愛し続け、そして・・・・


誰も気付くことの無かったラースのトラウマ。
ラースは1人ビアンカと向き合いながら、自らと向き合いトラウマと闘っていたのかもしれない・・・・
そして物言わぬビアンカだけが、彼心の扉を叩く事が出来たのかもしれない・・・・

ライアン・ゴズリングの演技はさすが
この人、『16歳の合衆国』でもそうだったけど、屈折した人を演じさせると実に上手い。
兄嫁役のエミリー・モーティマーも、いつも優しい感じで良いわ

人は人知れず傷つき、それが深ければ深いほど自らではどうにもならない闇になることがあります。
でもやっぱり、それを癒してくれるのも人。人は人の愛で変わることが出来る・・・
さり気なくそう思わせてくれる、素敵なお話でした


non的お気に入り度: