fc2ブログ

Something Better

映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
2007年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2007年11月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2007年10月
ARCHIVE ≫ 2007年10月
      

≪ 前月 |  2007年10月  | 翌月 ≫

11月の気になる映画

本日はHALLOWEENで~す って、特に何をするって訳じゃないですが・・・
今日もいつも通り、子供がいたずらしたら怒るだけ、お菓子はあげない鬼母です・・・

ところで、早い~もう今年も残すところ二ヶ月!
なんて、なんて早いのでしょう・・・・何だか年々一年が早くなってる気がします・・・
って事で、11月公開の気になる映画。
金欠とか・・・家族が・・・とか言っていながらやっぱり結構映画を見ている日々でして、特にここ最近は
見ない映画を選ぶ方が難しい状態。
11月も話題作が続々登場で、ワクワクです
スポンサーサイト



有閑倶楽部 第3話

有閑倶楽部第3話は、有閑倶楽部の先輩、玉の輿結婚?!の巻。

昨日は日本シリーズ放送延長によって見たい番組が一気に10時代に押し寄せたためゆっくり
見れなかったんだけど、一応レビューです。

有閑倶楽部メンバーの先輩、吉乃川あゆみが、大企業グループの社長と結婚。その結婚式に招待された
有閑倶楽部の面々でしたが、実はあゆみには本当に好きな人が居て、しかもその結婚、ヤクザの利権争いが
裏で絡んでいたり・・・って事で、またまたあゆみ先輩を救うべく大活躍する有閑倶楽部と言うお話。

やっぱりやっぱり赤西@魅録が主演の有閑倶楽部ドラマ版。もちろんこれでは原作ファンの怒りは
治まらんでしょうなぁ・・・
もはや私の中ではこれは赤西仁の有閑倶楽部、いや、赤西倶楽部なのだと頭の中で割り切ろう
と思いつつ、やはり言っても仕方ない苦言がどうしても出てしまう・・・
なんなんだ、あの素の様な演技は・・・低いトーンの話し方は・・・あぁぁ言ってもどうしようもないのに・・・・

ちゃんと見れなかったこともあり、話自体もあまり面白味を感じなかった
原作を遙か昔に読んだ私はこういう話があったのか良く覚えてませんでして。
で、似た話はあるものの、原作と少々変えてあるらしいです。

こんなんでワタクシ、いつまで見続けることが出来るのでしょうか・・・

『パッセンジャー』

THE PASSENGERTHE PASSENGER
(2007/01/26)
伊勢谷友介、加瀬亮 他

商品詳細を見る
監督:フランソワ・ロドゲール CAST:伊勢谷友介、夏木陽介、加瀬亮、金子久美 他

幼なじみのコウジ(伊勢谷友介)とヒロコ(金子久美)は愛し合っていた。しかしその事がヒロコの父親、三道(夏木陽介)に知られコウジはヒロコと会えなくなる。三年後、コウジの元にヒロコから、トラブルに巻き込まれた父親のために、カナダに渡って欲しいと連絡が入る・・・

フランス、カナダ、日本合作でフランス人監督による日本人主演の作品。
なんちゅうかなぁ~こりゃまた雰囲気ものっていうのかなぁ・・・殆ど台詞が無くて静かぁ~・・・
フランス映画らしいって言えばそんな感じかな。台詞が少ないから、その間を読まなきゃならない。
だから、分かりにくいと言えばそうだけど、こういうのが好きな人には良いのかも。
まず、映像はとても綺麗で写真のような場面がいくつも出てきます。
やっぱり伊勢谷君は絵になる男やね。美しいです。何と言っても台詞が少なかったのが良かったね
それに、相手役の金子久美という女優さんがとても印象的。あちらの人からするとこういう日本女性って
きっととても魅力的に見えるんだと思う。典型的なアジアンビューティーっていうのかな。
あまり表情がないけど冷たい美しさのある人。
で、私がこの作品を借りた理由の加瀬君は、いつもと違って狂気の人。
ヒロコの父親のトラブルに関わる怖い人。いつもはあんなに弱々しいけど、彼って怖い人にも見えるのね。
確かにキレると手が着けられなそうな男にも見える
ヒロコの父とヒロコに迫り、精神的に詰め寄る若いヤクザ。ほんと、薄気味悪く怖いんです。
と、加瀬君の意外な役所も見れたし役者さんはそれぞれ悪くなかったけど、やっぱりよく分からなかった・・・
台詞や状況説明が殆ど無いって言うのは良しとして、ヒネった展開ならそれなりに面白いんだけど
そういう話でもないし・・・
ただただ美しい主人公達の美しさがアピールされただけと言った感じでした・・・


non的お気に入り度;

『自虐の詩』

jigyakunouta.jpg
監督:堤幸彦 
CAST:中谷美紀、阿部寛、西田敏行、カルーセル麻紀 他

幼い頃から不幸続きの幸江(中谷美紀)は、大阪通天閣近くでやくざ上がりでダメ男のイサオ(阿部寛)と同居していた。仕事もせずギャンブル三昧のイサオに、幸江は献身的に尽くしていた・・・
ベストセラー4コマ漫画の映画化。

卓袱台返し~!畳返し~!おみごとっ!
決して関西人というわけではないけど、流れ流れ着いて大阪の中でもコッテコテの街に住む幸江とイサオ。
イサオは元ヤクザで荒くれ者、幸江はそんなイサオに何故か献身的に貢ぐ女。
幸江は絵に描いたような不幸な女で、幼い頃母と別れ貧乏生活まっしぐら、その後も彼女に幸せは来ず、
愛した男はロクデナシ・・・・
これは、そんな薄幸な女の詩、見たことのない母に捧げる思いが切々と描かれたお話です。

映画としては、ハチャメチャやってシンミリして・・・と、実に分かりやすくストレートな展開。
で、私はと言うと、笑って笑って、泣きましたぁ・・・
っていうか、これは絶対泣かせるためのお話で、まんまと涙を流してしまった・・・
前半は、幸江の不幸な生き様にとにかく笑えます。笑えない事なのに、笑える。
だって幸江の周りの人達が面白すぎる。
イサオ@阿部寛、幸江に思いを寄せる勤め先の店長@遠藤憲一、幸江をいつも励ましてくれる
大家さん@カルーセル麻紀
、そして幸江の父親@西田敏行
みぃんな、みんな、すごい個性!そして面白い~!!!
私、西田敏行さん大好きでして、彼の演技にはいつも笑わずのはおれないのです。
今回もアドリブがどれだけあったのかなぁ・・・・ほんとにおかしかったぁ・・・
そして後半は一転、幸江のそれまでの半生を振り返りつつ涙をこぼさずにはおれず・・・
今度は泣かせる要素いっぱいです。
『嫌われ松子』に引き続き不幸女を演じた中谷美紀さんも、綺麗なのに何故か不幸に見えて、すっかり
こういう役が板についちゃったわね。

・・・幸も不幸も同じぐらいに価値があり・・・・
どんな人生であっても生きる事には意味があり、そこには喜びがあると教えてくれる作品。
原作を知らなかったのも良かったのかも・・・

non的お気に入り度:



『スターダスト』

stardust.jpg
監督:マシュー・ヴォーン 
CAST:チャーリー・コックス、クレア・デインズ、ミシェル・ファイファー、ロバート・デ・ニーロ 他

壁に囲まれた村、ウォール村に住むトリスタン(チャーリー・コックス)は、ある日大きな流れ星を見る。好きになった女性に、その星を持ってくると約束したトリスタンは星の落ちた場所へ来るが、そこには1人の女性が(クレア・デインズ)いるだけだった・・・

面白かった。フツーに楽しんじゃいました~
お子ちゃまが見ても安全で健全。一度も目を背ける必要のない爽快なファンタジー。
王国、流れ星、魔女などなど・・・これこそ昔から良く知られる所のお伽噺アイテム満載な物語。
そして、こんな痛快フェアリーテールに、デ・ニーロやらミシェル・ファイファーなどの名優達が、何とも楽しそうに
演じてくれてるのも面白いところ
ミシェル・ファイファーは『ヘアスプレー』に引き続きまたまた悪い女役で、いよいよどえらい怖い魔女にまで
なっちゃってますが、ほんとにいつまでも美しくて妖艶な方でございます。
そしてデ・ニーロに至っては・・・・・ やっぱり、上手いんですけどね。
あと、ピーター・オトゥールとかルパート・エベレットシエナ・ミラーなども出ていて何とも贅沢なキャスティングです。

主演のチャーリー・コックス君は、以前『カサノバ』で、可愛い!と目をつけておりましたが、
このトリスタンも良かった やっぱり可愛い
で、ヒロインの流れ星ガール・・・だいたいこういう役所って若~い女優さんだったりするんだけど、
何故かクレア・デインズ。ま、いいけど・・・・
でもいずれにせよ、主演の二人より周りが凄過ぎです・・・

特にヒネリも無く響くものも無いけど、ただ何も考えず純粋に楽しめる作品でした

non的お気に入り度:



有閑倶楽部 第2話

有閑倶楽部 第2話が放送されました。
第2話は、剣菱財閥のご令嬢、剣菱悠里誘拐の巻!です。

毎日退屈、退屈とグダグダ言っていた有閑倶楽部の面々。
そんな時、悠里が散歩途中で襲われます。が、そこはプロ格闘家並みの強さを誇る悠里。
逆にやっつけちゃう訳ですが、退屈で仕方なかったところ面白そうな自分の誘拐話。
自ら誘拐されることに名乗り出ちゃう訳ですわ・・・
その誘拐犯の親子が可愛そうな連中で、悪い奴に騙されたとあって結局有閑倶楽部みんなで親子を助ける・・・
と言うお話でした。

話の展開はまぁまぁ。
しかし今回もやっぱり赤西君@魅録大活躍で・・・やっぱ、彼が主役なのよね。
でもどうしても原作の魅録とのキャラの差がひっかかるぅ~
後、可憐嬢などダメ出しすると色々あるけども・・・・
良いのは美波@悠里。彼女は可愛くてパワー満点で、ほんとに原作に近くてグ~
それと、加賀丈史@松竹梅時宗が良いですね~。魅録の親父さんで、警視総監。
結局原作でも魅録の家は本来、魅録自身より親父さんのキャラと犬の男山が面白いのです。
ドラマでも笑えますな

あとどうしても第1話から違和感あるのが、「魅録」の発音。
私達は昔から「」、と言っていたのですが、ドラマでは、「」って呼ばれてる。
私が関西人だからか?いや、今風の発音やんね。
かれし~とか、どんだけ~みたいな感じで、なぁんかしっくりこないんやなぁ・・・・

はてさて、第3話以降はどうなりますやら・・・更に面白い展開、期待しとります。

『アンテナ』

アンテナ スペシャル・エディションアンテナ スペシャル・エディション
(2004/07/23)
加瀬亮、小林明実 他

商品詳細を見る
監督:熊切和嘉 CAST:加瀬亮、麻丘めぐみ、小林明美 他

大学で哲学を専攻する祐一郎(加瀬亮)は、15年前に妹が失踪した事で自分を責め続けていた。そして祐一郎の母(麻丘めぐみ)や妹の失踪後に生まれた弟までもが不安定な精神状態に陥いっていた。そんな中ある日祐一郎は、哲学の勉強の為、SMの女王様、ナオミ(小林明美)と出会う・・・

最近加瀬亮君がお気に入りのワタクシ。って事で、彼の演技が評価されたこの作品を見てみました。
自傷、失踪、家庭崩壊、SM・・・・現代社会が抱える様々な問題を軸に、人としていかに再生していくか
というお話。
いやぁ~何とも心が痛む話・・・重くて苦しくて衝撃的・・・でもとても見応えがありました
暗いけど、こういうの好きだなぁ・・・長かったけど、退屈しなかった

ある日忽然と姿を消した妹。その横で眠っていた兄、祐一郎。
自分は何かを見たのではないか、何故何も思い出せないのか・・・
妹が失踪してから崩壊していく家族を見つめながら人知れず自分を追いつめる祐一郎。
妹が消えただけでなく、その後、同居していた職人が自殺し、母は後に生まれた弟を居なくなった妹と思いこみ、
それによって弟も精神を病み、そして父は病死。
周りで色んな人が消えていく中、祐一郎は何とか自分自身を保っているように見えるんだけど、実は
彼も深い闇を彷徨い続け、その鬱憤は自らの体を傷つけると言うことでしか晴らすことが出来ず。
いや、それをしても何も解決せず、母、弟、そして祐一郎自身も、帰ってくるはずのない妹を捜し続けていた・・・
残された家族への強い愛があるからこその傷だらけの祐一郎が実に痛々しい・・・
しかしそんな彼も、SMの女王様ナオミに出会ったことによって変わっていきます。
その変化は苦痛を伴うものだけど、祐一郎は何かを見付け、受け入れ、そして家族皆が少しずつ
光に向かっていくのです。それぞれのアンテナを少しのばして・・・

加瀬君の演技は本当に素晴らしくて、圧倒された~
とにかく凄いんです!
彼の特にハンサムでもないフツーな顔は、ある時とても無表情なんだけど、その無表情から生まれる
溢れ出す感情は見ているこちらをグングン引き寄せます。
本当に魅力的な役者さんだと思いますわ
これからも彼の作品、出来るだけチェックしていこう~


non的お気に入り度:




『ヘアスプレー』

hairspray_main.jpg

監督:アダム・シャンクマン 
CAST:ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラボルタ、クリストファー・ウォーケン 他

1962年、ボルチモア。ポッチャリ体型で、お洒落とダンスに夢中なトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ヘアスプレー会社提供のローカル番組のダンサーになるのが夢だった・・・
大ヒットミュージカルの映画化。

太ってても、肌の色が違ってても、歌って踊れれば最高ぉ~
まだ人種差別の残る1962年のボルチモアを舞台に、ポッチャリの、いや相当肉付きの良いトレーシーが、
明るく歌い、クールに踊り、みんなに幸せを振りまいてくれる爽快なミュージカル
60年代に入り新しい風が吹いてきたアメリカ・・・・それは、差別の無い開放的な社会。
太ってても明るく前向きなトレーシーを中心に、皆本当に大切なものに気付き、古い過去は脱ぎ捨てられ
そして、新たな扉が開かれていきます・・・

見事主人公の大役を射止めたニッキー・ブロンスキーは、ほんとにおチビでおデブなんだけど、
と~っても可愛い
で、歌もダンスも上手くて、まるでゴムまりが飛び跳ねてるように躍動感に溢れています
彼女が踊るとホントに目が離せませんでしたわ。
そして何と言っても、ママ役のジョン・トラボルタ!結局この人、ぜ~んぶ持ってっちゃったなぁ・・・・
mamafat.jpg何せこんなですから・・・
ほんとにでっかくてねぇ・・・・でもこれが笑えるぐらい歌もダンスもお上手で
さすが、昔取った杵柄ですわね。
しかしこの人がジョン・トラボルタだと思うたびに、吹き出しそうになりました・・・
クリストファー・ウォーケンとの絡みも可笑しかったです

メタボリックな私もハッピーな気分になれる作品でした


non的お気に入り度:





今期の気になるドラマ達


今期のドラマが始まりました~
で、私の気になるドラマについて、ちょいと書いていきたいと思います

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

今宵、フィッツジェラルド劇場で今宵、フィッツジェラルド劇場で
(2007/07/27)
ロバート・アルトマン

商品詳細を見る

監督:ロバート・アルトマン CAST:メリル・ストリープ、ウディ・ハレルソン、ケヴィン・クライン 他

30年間公開ラジオショウが行われていたフィッツジェラルド劇場は大企業の買収により閉鎖されることに。そして、最後のショウの幕が上がる・・・

ロバート・アルトマン監督の遺作。
公開ラジオショウの終演を舞台にした人間ドラマ。
30年間多くの人に声を、歌を届けてきた彼ら、そしてそんな彼らを支えてきた人達の人生模様・・・・
それらが暖かく、哀愁深く描かれた一風変わった感じの作品。
何せ描かれている場面は殆どフィッツジェラルド劇場。その舞台と楽屋だけなのです。
その中で繰り広げられるヒューマンドラマ。
最終日の1日だけが描かれているけど、そこには彼らのそれまでの人生ドラマが溢れています。
人生は色々あるけど、何でも話せて一緒に歌える仲間がいればそれで良い・・・
歌って本当に素敵!って改めて感じられる作品でした。

でも、実はノレなかった・・・
確かにメリル・ストリープやウディ・ハレルソンなどの歌はすごく良い
公開ラジオショウの暖かい空気も伝わるんです。それが無くなっていく切なさも・・・
アルトマン監督の最後のメッセージとしても理解できるんだけど、結局その空気に馴染めず最後まで
凄く醒めた目で見てしまった・・・
どうしても置いていかれてる感が抜けなかったなぁ・・・
もともと公開ラジオショウとか特に思い入れがある訳じゃないし、この作品の原案者で出演もしている
ギャリソン・キーラーも知らんし・・・
歌がとっても素敵なので、映画館で見てたらまた違っていたかもしれません。

non的お気に入り度:




『キングダム/見えざる敵』

kingdom.jpg
監督:ピーター・バーグ 
CAST:ジェイミー・フォックス、クリス・クーパー、ジェニファー・ガーナー 他

サウジアラビアの外国人居住区で自爆テロが発生。FBI捜査官も被害者となり、同僚のフルーリー(ジェイミー・フォックス)は、メイズ捜査官(クリス・クーパー)やサイクス捜査官(ジェニファー・ガーナー)と共に5日間の期限付きでサウジに入る・・・

あの9.11から続く憎しみの連鎖・・・
いや、もっと前から、もっともっと前から続いてきたものかもしれないけれど、少なくともあの事件以降、
私達日本人までもがアラブ系の人達への意識を大きく変えざるを得なくなってしまったのではないだろうか・・・・
でも私の中では、この作品の舞台となっているサウジアラビアは裕福で比較的欧米寄りというイメージでした。
それでも、原始イスラム君主制のその国にもやはり、異教、異文化の国々が決して越えることの出来ない、
高い壁があるのは間違いないでしょう。
また、異教徒を憎む人も少なくないはず。
そんな国で欧米の石油会社の人間が生活をし、そこで起きたテロとの戦いを描いたこの作品。
外部を受け入れない規制の厳しいサウジアラビアにいるテロリストを探す、4人のFBIの厳しい戦いの話。
たった5日という期限付きでその上周りはイスラム教徒。
誰が味方か敵か、誰に狙われているか分からない状況での捜査が、緊迫感たっぷりに描かれています。
ラスト30分はすごい迫力でスリル満点、最後まで目が離せません

人は皆愛する者を奪われると憎しみが生まれ、その怒りを復讐へと移したくなる。
しかし本来、イスラム教徒であってもキリスト教徒であっても皆家族を愛し、平和を願っている。
そして、お互いを尊重する心があれば、友情も芽生え助け合うことも出来るはず。
9.11のテロ以降、一度は誰かを憎んだ人達もそれでは何も生まれないと悟り、その後世界中で
憎しみの連鎖がいかに無意味であるかが言われ続けています。
それでも決して終わることのない戦い・・・哀しみ。
幼い子供の笑顔は消え、澄んだ瞳はいつか曇り、また同じ事が始まる・・・・
それは人の命だけでなく、魂も奪っていくのに・・・

「復讐してはならない。 あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい。」(マタイ5:38-42)
  

non的お気に入り度:

『unknown/アンノウン』

unknown/アンノウンunknown/アンノウン
(2007/07/04)
ジム・カヴィーゼル、グレッグ・キニア 他

商品詳細を見る
監督:サイモン・ブランド 
CAST:ジェームズ・カヴィーゼル、バリー・ペッパー 他

ある廃棄工場。1人の男(ジェームズ・カヴィーゼル)が気絶状態から目を覚ます。周りには同様の男が4人居た。しかし皆、自分が誰なのか、そこがどこなのか、何のためにいるのか記憶を失っていた・・・

思ったより面白かったです
不気味な廃棄工場に閉じこめられた5人の男。
怪我をしていたり、縛られていたり・・・そして皆共通して、全く記憶を失っている。
途中でそれぞれ記憶の断片が戻ってきて、ある程度誰が誰かが少しずつは分かるんだけど、結局は見事に
騙されてしまったぁ・・・
最後の最後での種明かしは全く読めず、まんまとやられちまいました

主人公のジェームズ・カヴィーゼル他、密室の男達、バリー・ペッパー、ジョー・パントリアーノなどが良い人か
悪い人かよく分からないヴィジュアルって言うのも良い。
ま、その辺いかにも!って言う役者さんが揃えられてる辺りベタな感じですけど・・・
1人だけ明らかにどっちサイドか分かる人が居たけど

こういう「密室サスペンス」系の物を余り見たことが無くて、深読みせず見たまんま感じちゃう単純な私には
それなりに楽しめる作品でした


non的お気に入り度:


『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』

sukiyaki.jpg

監督:三池崇史 
CAST:伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、桃井かおり、香川照之 他

壇ノ浦の戦いから数百年、平家の落人が住む村、湯田に、埋蔵金の噂を聞きつけて多くのよそ者達がやってくる。その結果、平清盛(佐藤浩市)が率いるギャングと源義経(伊勢谷友介)率いるギャングが抗争を始め、一層村は荒れる。そんな村にある日、流れ者のガンマン(伊藤英明)がやって来る・・・

タランティーノが特別出演し、全編英語。舞台は日本で源平紅白合戦を描いた西部劇。
日本からも豪華俳優出演でエンディングテーマはサブちゃんという、奇想天外ウエスタン活劇
こういうのって好みが別れそうだけど、あんまり期待してなかった割に意外と楽しめましたぁ
だってコレ、完全に漫画
冒頭でタランティーノがスキヤキ食べてるシーン見てお腹グーグー、それ以降完全に漫画としか
思えなくなった(お腹なったの関係ないけど(爆))
それに、昨日『パンズ・ラビリンス』を見たところだからか、随分気持ちが楽だったわ~はは

基本ウエスタンなんでもちろんドンパチあるけど、結構コメディチック。
平清盛がおバカだったり、香川さん扮する保安官もドン臭い
何てったって石橋貴明があんなんだし、ウケ狙い要素たっぷり~
そうそう、ここでも香川さんは上手いんだなぁ~・・・やっぱり器用な役者さんですよ
主演の伊藤君はいい男ではあるんだけど、ウエスタンの主演にしては渋さやニヒルさが無いわなぁ。
ま、日本でそう言う役者さん見付けるのも難しいかも知れないけども。
意外と良かったのが源義経@伊勢谷友介。彼ねぇ、きっと英語の方が良いんやねぇ~
顔は超綺麗だし目力もある役者さんなんだけど、何せこれまでその話し方に難ありやったもんねぇ。
英語の方が断然光ってました

で、何だかんだ言って一番格好良かったのが桃井かおりだったりして、彼女が一番美味しい役だったように
思うけど、とにかくどのシーンも漫画に見えて、頭空っぽでいい男さん達のアクションを楽しめました


non的お気に入り度:



『パンズ・ラビリンス』

pans_menus_1.jpg

監督:ギレルモ・デル・トロ CAST:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス 他
アカデミー賞美術賞、メイクアップ賞、撮影賞 他受賞

1944年、内戦終結後も荒れるスペイン。父親を内戦で亡くしたオフェリア(イバナ・バケロ)は、母親と共に継父のヴィダル大尉と共に暮らすことになる。しかし母親は大尉の子を宿しながら衰弱していき、一方でヴィダル大尉の残忍な本性が見えだしてくる。そんな中オフェリアは、不思議な迷宮に入り込む・・・・

いやぁ~こりゃ濃い・・・ほんとに濃いですよ。内容も映像も・・・色んな意味でお腹いっぱい・・・
あの、正直言って、多分もう二度と見れない、っつうか見たくない映画です・・・
つまらないからではなく、疲れた・・・
でも言い換えれば、それぐらい見応えがあるということなのです

主人公オフェリアの前に現れるラビリンス。
それは、戦争や暴君の存在という、どうすることもできない厳しい現実と隣り合わせで暮らす
オフェリアならではの迷宮・・・・
彼女のしもべと言う「パン」はおぞましい姿で、その他オフェリアが目にする映像は何ともグロテスク。
PansLabyrinth.jpgこの人「パン」
羊の角を持っていながら顔怖いし、声も怖い。良い奴なのかどうかもよく分からない不気味な生き物・・・
しかし、おとぎ話が好きでメルヘンチックなオフェリアは、そんな「パン」の言うことを頼りに様々な選択に迫られながら
恐れることなく迷宮を旅するのです。

と、ここまで書くとファンタジックだけど、、この作品、決してそれだけではない。
力で押さえつけられる事への理不尽な苦しみ、憎しみ合い戦う人達、血生臭く凄惨な出来事など、
人として生きることの厳しさも生々しく描かれていて、単なるファンタジー映画と思うと大違いなのです。
・・・・現実は辛くそこには魔法はない。そして、傷ついても乗り越えていかなければいけない・・・・
夢の中で生きたい少女に突きつけられる人間の世界はあまりに過酷で、迷宮への扉だけが、
彼女を救ったのかも知れません・・・

おとぎ話は昔から残酷。美しい世界の前にはいつも残酷な試練が立ちはだかる。
そしてそんな過酷な世界に巻き込まれる悲劇のヒロインは、心優しく美しく、切ないラストを迎える・・・
それが、オフェリアの描いたラビリンス物語。
残酷な現実世界の中でオフェリアが夢見たおとぎ話でした・・・・


non的お気に入り度:

『ゴーストライダー』

ゴーストライダー デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]ゴーストライダー デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
(2008/06/04)
エヴァ・メンデスニコラス・ケイジ

商品詳細を見る
監督:マーク・スティーヴン・ジョーンズ  CAST:ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ピーター・フォンダ 他

父親と共にスタントライダーをしているジョニーは、父親が癌であることを知る。そんな時、ジョニーの前に、悪魔メフィスト(ピーター・フォンダ)が現れ、魂を売る契約をさせる・・・

マーベルコミックスの人気キャラクターの映画化。
アメコミ好きなニコラス・ケイジが若いライダーに扮して登場~
公開されたときから、なんでこの役にニコラス・ケイジ???って思ってたけど、やりたかったんやねぇ・・・
ま、気持ちは分かるけど。思いっきり勧善懲悪でそれなりに格好いいし
ストーリーもまぁ、面白いですよ。
何と言ってもアメコミだし、思いっきりB級で分かりやすいし。
敵の悪霊達は意外と強くなくて、何と言ってもあのゴーストライダーのヴィジュアルは有り得ない・・・
おどろおどろしいんだけど、なぁんか笑えるし・・・
なんて言ってるけど、こんな作品でもところどころビビッてしまう私って、どんだけ恐がりやねん・・・

でもねぇ、やっぱり最後までニコラス・ケイジでなければ・・・っていう思いが抜けなかったぁ・・・
もっと若くて綺麗な役者さんだったら・・・って。
『イージーライダー』のピーター・フォンダが悪魔役って言うのがなかなか面白いところです


non的お気に入り度:

今月の気になる映画

10月です。10月は大好きな季節
でも、家族全員体調を崩しやすい季節でもあって、病院のお世話になる時期でもあるのです・・・

しかし、やっぱり秋は芸術・・・気になる映画も盛りだくさん
家族のことや色々諸事情あって、見たい作品ぜ~んぶを見る事は無理だけど、なるべく映画館に足を運べるよう、今月も頑張りたいと思います

そこで、これまでこういう記事は書いたこと無いんだけど、今日はちょっと時間があるので、
今月公開の気になる映画をちょっと書いてみました~