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『こわれゆく世界の中で』

こわれゆく世界の中でこわれゆく世界の中で
(2007/09/19)
ジュード・ロウ.ジュリエット・ビノシュ.ロビン・ライト・ペン.マーティン・フリーマン.レイ・ウィンストン.ヴェラ・ファーミガ.ラフィ・ガヴロン.ポピー・ロジャース.ジュリエット・スティーヴンソン

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監督:アンソニー・ミンゲラ CAST:ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ、ロビン・ライト・ペン 他

建築家のウィル(ジュード・ロウ)は、美しい恋人リヴ(ロビン・ライト・ペン)と、リヴの娘ビート暮らしていた。ビーは情緒不安定な子供で彼女の世話に二人は疲れ果てていた。そんな中ウィルは、ロンドン、キングス・コートに事務所を構えるが盗難に遭う。その後犯人の1人の少年を見つけだしたウィルは、その少年の母親に近づく・・・

主人公のウィルとその恋人リヴは二人とも美しく、理想的な恋人同士。
しかし、リヴの実の娘の世話などによってその関係が変わっていきます。
喧嘩をしても本音を言わなくなった相手。触れあってもその心が分からなくなったとき、人は寂しくなり
虚しくなり、その心の穴を何かで埋めたくなるもの。
そんな気持ちでいるウィルの前に現れたアミラは、内戦状態のボスニアから息子と二人で逃げてきた未亡人。
極めて貧しく息子は犯罪に手を染め、それでも笑顔を絶やさず黙々と働く女性。
ウィルはそんなアミラに惹かれる・・・その息子が自分の事務所の盗難に関わっていると分かっていても。
これは、誰にもあり得る心の迷いでしょう。
恋人や伴侶にどうしようもない不信感が沸いた時、全く違うタイプの魅力的な人に出会ったらおそらく誰しもが
そそられるでしょう。
しかしそれは大概衝動的で、結局は最も大切な人を傷つけ、そして思いも寄らない結果を生んだり
するのですね・・・

この作品は、お互いの愛を確かめられないで暗中模索する男女、そして、ただ日々を息子と共に平穏無事に
生きる事に懸命な女性、それぞれの生き様、そして男と女としての欲求などが上手く描かれています。
それぞれが抱える苦悩、そして相手に対する思いが痛々しく、その気持ちに共感出来ました。

たとえ子供がいて手が掛かっても、親という前に男と女でありたい・・・その願いが叶うなら、こんなに簡単な
人生はありません。
しかし、同じ相手と長い月日を共に過ごす事は実に難しく、増して男と女がいつまでも男と女であると言うことは
容易ではない。
様々な困難にぶつかり時には傷つき合い、お互いの存在意味さえ分からなくなることもあって、ついには
二人で過ごした楽しかった時間も忘れそうになります。
それでも「愛」があれば、乗り越えられるはず。恋は終わっても「愛」があれば・・・
そしていつか積み重ねてきた年月が、二人だけの「絆」となればとても素敵ですね・・・
あ、ちなみに私の場合、ほんとにジュードが愛してくれたら、何もかも忘れますけど・・・はは

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