監督:フィリップ・リオレ
CAST:サンドリーヌ・ボネール、グレゴリ・デランジェール 他
フランス、ブルターニュ地方にあるウェッサン島。カミーユは売却のために久々に生家を訪れる。そしてそこで一冊の本を手にした。そこには亡き母、マベ(サンドリーヌ・ボネール)の事が書かれていた。それは1963年、新しく灯台守として、青年アントワーヌ(グレゴリ・デランジェール)がマベの家にやって来た事から始まる・・・
閉鎖的な島に突然やってきて、何かにつけて島民から除外されながらも黙々と仕事をする好青年アントワーヌと
夫が居ながら彼に惹かれてしまう人妻マベとの恋・・・・
DVDのパッケージからして、不倫と言うことからして、フランス映画だったりして、もっと官能的な作品かと
思ってましたわ・・・はは

ありがちな話でありながらも実に詩的で、静かで切なく美しいラブストーリーでした。
灯台って今ではあんまり目にしないけど、凄くロマンティックな建造物。
海の中で孤独にたたずみながら、その暖かい灯りで船を安全に導く・・・・
それこそこの作品のアントワーヌという青年のイメージそのもの。
島民に苛められながらも決して感情をむき出しにせず、誠実で誰にも優しく物腰が柔らかく、おまけにイケメン。
こんな田舎でこんないい男に惹かれない女はいないっしょ~
お陰で島の野郎どもに逆恨みされたりするわけですが・・・・
そんなアウェイな環境での人妻との恋って言うのがまた更に燃えちゃったりするのでしょうね

マベの気持ちがよく分かる・・・・
また、嫌な奴ばかりの島の中でもアントワーヌを仕事仲間として信頼し慕うマベの夫、イヴォンとのやりとりも
緊張感があり、この夫が良い人なだけに余計に切なさが増します。
そして、ラストが何とも良かった・・・・胸にジ~ンと浸みました。
non的お気に入り度:



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