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『椿三十郎』

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監督:森田芳光 CAST:織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ 他

井坂伊織(松山ケンイチ)ら9人の若侍が寂れた社殿で、上役の汚職を暴き出そうと相談していた。そこへ突然、その話を聞いていたと言って浪人(織田裕二)が現れる。その男は荒っぽい口調ではあるが、井坂らに助言を与え彼らに力を貸すことになる・・・

織田裕二が好きではないと言っていながら見に行きました。
そして、これがなかなか面白かったオリジナルを見ていないというのが良かったのかも。

オリジナルの脚本をそのまま使用したらしいけれども特に違和感無く、寧ろいろいろややこしくされるよりも
明快で分かりやすく、久々に痛快時代劇の爽快感を味わうことが出来ました
いわゆる純粋な勧善懲悪だけど、若くて青い侍達、何者か分からないけどやけに腕の立つ三十郎、
そして三十郎のような人間とは対照的な世界に生きる役人の奥方達などなど、
登場人物それぞれの個性が存分に発揮されていて、そして彼らそれぞれのやり取りが実に面白く
描かれています。
勿論太刀まわりも見応え十分だけど、経験の浅い何とも頼りのない若侍達と何故か彼らを放っておけない
浪人の三十郎とのやりとりが何とも微笑ましくて、この作品の一番の魅力とも言えるでしょう。

この作品のオリジナルと言えば、名匠黒澤明監督の代表作。おまけに主演は三船敏郎。
若き頃の三船敏郎と言えば、世界に認められた俳優であり、いい男であり。
低く太い声に男らしく猛々しいルックス、そしてカリスマ的な演技。黒澤作品には欠かせない大スター。
オリジナルは見ていないけど、その魅力は半端無かったと想像できます。
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こんなに強烈なお顔だし・・・ちなみに30代には見えないけど・・・
で、この織田裕二さん主演のリメイク版、元々この役者さんにそんなに思い入れがないのもあって、
どちらかというと期待はしてなかったんだけど、なんのなんの、織田三十郎もなかなか悪くなかった。
型破りで少々荒々しいけど、お人好しで格好いい。そして目下の者に慕われる兄キ的なキャラと言えば、
確かに織田裕二さんにピッタリ来る。三船さんと比べても可愛そうだし・・・
でも、前髪下ろした浪人っちゅうのがどうも変なんだけどなぁ~
しかしまぁ、めちゃくちゃいい男なんだぁ~この三十郎。
織田さんもプレッシャーが結構あったらしいけど、役者冥利に尽きるってもんでしょうねぇ。

その他、松山ケンイチ君、豊川悦司さん、佐々木蔵之介さんなども良かった。
松山君はやっぱり上手い!生真面目なキャラでありながらも、たまに見せるコミカルな演技が絶妙でした
豊川さんもあの顔と言い声と言い、ああいうちょっと悪い役所にバッチシです。

武士の本当の心、刀を持つ者の本当の心が描かれているこの作品。
永遠に語り継がれるであろう日本の名作は、昔も今も見る人の心を動かし、日本人の本来の美しさを
思い出させてくれます。


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