監督:ピーター・ウェーバー
CAST:ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス 他
1944年、リトアニア。名門レクター家の長男ハンニバルは、ドイツ軍の爆撃で両親を失い、妹のミーシャと2人で寂れた小屋で暮らしていた。その後、グルータス(リス・エヴァンス)率いる脱走兵達が小屋へやってきて妹を連れ去っていく。そして終戦後、ハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は叔母のレディー・ムラサキ(コン・リー)の世話になりながら、、毎夜妹の夢にうなされていた・・・
トマス・ハリス原作のハンニバル・レクターシリーズ最新作。
ギャスパー祭り開催中

やっと見たぁ。って言うか、全然大丈夫やんか・・・・トドメはちゃんと映ってないし、全くグロく無かったわ。
ハンニバルシリーズは『ハンニバル』を除く作品は一応鑑賞済み。
と言うのも、『ハンニバル』は鑑賞した友人からそのエグさを聞いて、見るのを止めてしまった

内容は概ね知っていますが。
で、シリーズ第1作の『羊達の沈黙』は言うまでもなく秀逸。っていうか他作品とは別格。
不気味で知的で優しくて、そしてこの上なく猟奇的ななハンニバル・レクターが、アンソニー・ホプキンスの名演で
見事に再現され、ジョディ・フォスター扮するFBI捜査官と対峙するシーンなどは実に素晴らしい。
彼女に犯人像のヒントを与えながら、彼女自身の中に蔓延るトラウマにまで詰め寄ると言う、
人の心の奥底まで読み悟る知的な精神科医レクターが、一方で何故あれほどまでに残忍なのか・・・
・・・芸術のように人を殺し、肉を食べる・・・
この『ハンニバル・ライジング』は、その猟奇的殺人犯、ハンニバル・レクターの原点が描かれた作品です。
この作品、評価が別れてますね。
確かに、我々からすれば滑稽極まりない日本が満載。またか・・・欧米が描く変な日本像。
なんやねん・・・・ありゃ・・・・コン・リー扮する叔母さんの名前と言い、鎧と言い・・・
剣道シーンなんて、「おいおい」とマジでツッコミ入れそうになったワイ

それに、原作をご存じの方にはおそらくかなりのギャップもあったでしょう。
でも、原作を知らず、『羊達の沈黙』とは全く別物と考えて見たら、そんなにつまらなくもなかったな。
って言うか完全に主演のギャスパー見たさに見てますんで、どうしても贔屓目になってしまうけど・・・はは

ギャスパーは良かった~

彼はフランス人でおまけにまだ経験も浅いというのに、この大作に、そしてどえらい個性のキツい
キャラに抜擢されて、母国語でもない英語を操りながらよくぞあそこまで演技をしたと思います。
元々華奢な体に少々体重を増やし、アンソニーレクター博士の独特な歩き方を真似て、そしてギャスパーが
出せる100%の色気と狂気とインテリジェンスを存分に発揮してくれたと(べた褒め)。
もちろん最初から最後まで綺麗なギャスパー。ほんと、目が癒される~眼福、眼福

こんな殺戮シーンがあっても癒される・・・っておかしいですが・・・
あんな風に上目遣いに見つめられてひく~い声で囁かれたら、怖いどころか素敵すぎるでしょ!
私の方から襲うわ(爆)
何と言っても殺人シーンのギャスパーは格別美しい・・・

苦手なシーンを直視できたのは、彼の顔のお陰もあったのかな。
爽やかなきれ~いな顔で澄んだ空気を吸って・・・・・・介錯・・・・・・

女性との愛より悪魔になることを選んだ男・・・愛する者を残忍な方法で奪われたトラウマから殺人を犯し、
いつしかそれが彼の生きるエネルギー、美学となっていった・・・ってとこなのかしら。

キラキラしたつぶらな瞳が時々イッちゃってる人にも見える。
幼い頃に犬に咬まれたという頬の傷跡も、不気味さを出すのね・・・
non的お気に入り度:




(ギャスパーの美しさに

1個)