| Home |
2008.02.09
『かげろう』
![]() | かげろう (2004/07/14) エマニュエル・ベアール、ギャスパー・ウリエル 他 商品詳細を見る |
監督:アンドレ・テシネ CAST:エマニュエル・ベアール、ギャスパー・ウリエル 他
1940年第二次大戦下のフランス。夫を戦争で亡くした未亡人のオデール(エマニュウエル・ベアール)は、戦火を逃れて2人の子供を連れてパリから南へ移動していた。しかしその道中、ドイツ空軍の一斉狙撃に遭い、オデール家族はイヴァンと名乗る1人の少年に助けられる。そしてオデール家族はイヴァンが見付けてきた森の奥にある空き家に住むことに・・・なんだかとても哀しい話だわ・・・切ないというか何というか・・・
未亡人と若者の恋・・・と言えばありきたりなロマンスな感じだけど、一言でラブストーリーと言える様な
物語でもない。
未亡人オデールは夫を亡くし、戦争という事態の中子供2人を抱え、ギリギリの状態で生きていた。
子供を守らなければならないのは自分だけ。しかし所詮は女・・・
そんな心細さがエマニュエル・ベアール扮するオデールの哀しげで疲れ果てた表情からヒシヒシと
伝わってきます。
そんな時に出会った少年イヴァン。青白く美しい顔をした、まだまだ子供な感じのするぶっきらぼうな
男の子だけど、これが何とも生活力のある少年。
オデールの長男はそんなイヴァンに同じ男として憧れの思いを抱くも、お堅いオデールは、
イヴァンに対して警戒心でいっぱい。
そんな彼らの共同生活は一時戦争という現実を忘れさせ、その安心感がオデールの心を溶かしていき、
気が付くと、オデールはイヴァンを気に掛けるようになります。
そして、イヴァンは知的なオデールに惹かれ、オデールは若くても頼もしく、影のあるイヴァンに惹かれていく・・・
分かるなぁ〜オデールの気持ち。子供が2人いるとは言え、まだまだ女盛り。
戦争の中女手一つで子供を守るため、緊張で張りつめた日々を送り、そんな時に出会った男が自分達を
守ってくれたら・・・・それが随分年下でも、「男」として見ちゃうよなぁ・・・おまけにイヴァンに扮してるのは
イケメン、ギャスパー君ですからね(爆)
でももしかしたら、オデールのイヴァンを思う気持ちは、母性の部分も大きかったかも知れないけど。
戦争はどんな恋人もどんな家族も不幸にしてしまう・・・
だけど、戦争だったからこそ出会った人がいて、芽生えた思いもある・・・
オデールとイヴァンの出会いは運命とも言えないほどのほんの一時でも、切ない思いに胸が苦しくなるような、
一生忘れることの出来ないものだったのかもしれません。
ちなみに、ギャスパー・ウリエル君、こんなイケメン放っておく訳にはいきません。
『ハンニバルライジング』は痛そうで見てないから最近になって知ったんだけど、彼は本当に美しいわね
まだいたんやなぁ〜こんな綺麗な子が。若い頃のランベール・ウィルソンをもっと鋭くした感じ?
ホッペに幼い頃に犬に咬まれたとか言う傷跡があってそれが特徴的だけど、あれがあるから
灰汁の強い役も出来ちゃったりするんだろうね。
声も低くて良いし〜
そうそう、この『かげろう』でも、顔は少年なのに声が低くてドキッとするんですわ・・・
これからが楽しみや〜

non的お気に入り度:




2008.02.09
『潜水服は蝶の夢を見る』

第60回カンヌ映画祭 監督賞他受賞
第65回ゴールデン・グローブ賞 最優秀監督賞、最優秀外国語映画賞受賞第80回アカデミー賞 監督賞ノミネート
ELLEの編集長としてバリバリ働いていたジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)は病院のベッドで昏睡状態から目を覚ます。そしてジャン=ドーは、左目以外が全く動かないことに気付く・・・主人公、ジャン=ドミニク・ボビー著の自伝を映画化。
・・・もし左瞼しか動かなくなかったら、ある日突然そうなったら、何を思い何を感じ、どう生きていくのか・・・
主人公ジャン=ドミニク・ボビーは、その時が訪れるまで、男として第一線を生きていた。
有名なファッション雑誌、私も大好きな雑誌ELLEの編集長であり、美しい恋人がいて、可愛い子供達の
父であり、そして父親から誇られる息子であり。
そんな彼がある日突然、左瞼以外が動かない人になってしまった・・・・
作品は、冒頭主人公がベッドで目覚めた直後から殆どの部分で彼の視点から描かれていて、
否応なくその苦痛がこちらにも伝わってきます。
周りは見えて音も聞こえているけれど、全く動かない頭や手足、発せない声。
何もかも理解できていているのに伝わらない思い。
それはまるで、視界の悪い深海で、重〜い潜水服を着てただ1人何も出来ず漂っているよう・・・
本当に想像しただけで胸が苦しくなってくる・・・
それでも生きなければいけない彼は苦しみ絶望するけど、周囲の人が彼を支え、いつしか左瞼だけでの
表現を身に付けていきます。
蝶の様に様々な世界を漂い、夢を見、過去に戻っていきながら・・・
めっちゃ泣いてしまった
彼自身に、そして彼と彼の周囲の人達との愛に・・・でも決してお涙頂戴が押しつけがましく描かれているのではなく、彼の発する心の声や妄想が
可笑しかったり皮肉たっぷりだったり、コミカルな部分もあったりします。
そして映像が実に美しい。特に彼の左目に映る女性はとても綺麗なの・・・

極限状態で感じる人生の哀愁や人の愛が、主人公ならではのユーモアと独特な映像美を通して描かれ、
人間の底に潜む力強い逞しさ、生きるパワーに驚かされ感動しました。
non的お気に入り度:





| Home |
























