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Something Better

映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
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さくら~♪

関東はいよいよ桜が見頃・・・一昨日ちょっと見てきた~

SAKURA1.jpg
まずは赤坂にある山王日枝神社。桜、綺麗に咲いてました。

山王日枝神社って、外堀通り走ってると、デッカイ鳥居とかエスカレータとか見えてて前から気になってました。
エスカレータ上って行く神社ってどんなん???って。
確か、寺島しのぶさんがローランさんと式を挙げられた所やね。

SAKURA3.jpg
でも閉館が5時で、私達が行ったのが5時チョイ過ぎ。なので本堂への参拝は叶わなかった~

その後は目黒側沿いへ・・・
SAKURA5.jpg

SAKURA4.jpg
桜並木が美しいこの川沿いを、今年初めて歩いてみました。
桜は綺麗だし、賑やかで楽しかった~ ちょっと寒かったけど・・・

正直、お花見でどんちゃん騒ぎって苦手・・・・
前に青山墓地にも行ったけど、墓地でお花見ってのもどうも解せない・・・お墓に青シートで宴会って・・・
だから、歩きながらの花見ぐらいで調度ええわ。
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『情痴/アヴァンチュール』

情痴/アヴァンチュール情痴/アヴァンチュール
(2007/09/21)
リュディヴィーヌ・サニエ;ニコラ・デュヴォシェル;ブリュノ・トデスキーニ;フロランス・ロワレ=カイユ

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監督:グザヴィエ・ジャノリ  CAST:リュディヴィーヌ・サニエ、ニコラ・デュヴォシェル 他

恋人のセシルと同棲するためにパリのアパートに引っ越してきたジュリアン(ニコラ・デュヴォシェル)は、ある晩仕事から帰宅途中、裸足で雨の中じっとジュリアンを見つめる女性に出会う。その女性はジュリアン達の向かいに住むガブリエル(リュディヴィーヌ・サニエ)。彼女は一児の母で、昼間は普通に過ごしていた・・・

昼間は普通に過ごしているのに、夜になると無意識で起き出し、時には自傷行為にも及ぶ・・・
要するに、夢遊病なんだけど、この作品ではガブリエルという女性がその夢遊病患者。
本人は自分で夜に何をしているのかも知らず、傷だらけになってることも。
1人の子供を持ち年上の恋人に金で囲われながら生活するガブリエルに、向かいに住むジュリアンは
興味を持つ。
そりゃね、ガブリエルはリュディヴィーヌ・サニエちゃんですから・・・
可愛くて色っぽくて、殿方からしたら何か気になるってのは分かるわ。
ガブリエルの恋人も、彼女がとても難しい人であることを分かっていながら離れられないでいるし。
なぁんか放っとけないと言うか、何とも言えない魅力があるんでしょ。
恋人も、ジュリアンも、この女に翻弄されるわけです。

このガブリエルって言う女、どうも過去に色々あったらしい・・・
何があったのかは謎だけど、数々の情痴を繰り返してきたことは想像できる。
そして、大きな痛手を負ったであろう事も。
そんなミステリアスで哀れな彼女にのめり込むジュリアンと、ジュリアンの恋人、そしてガブリエルの恋人・・・
彼らの関係は終始緊張感に溢れ、どういう結果を招くのか目が離せません。

が、ハマれなかった・・・特に何かを感じると言うことはなかったな・・・・
ただ、美しい主人公の2人の、危険で繊細で官能的な愛は堪能できるかも・・・


non的お気に入り度:



『プレステージ』

プレステージプレステージ
(2008/01/01)
マイケル・ケイン、クリスチャン・ベイル 他

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監督:クリストファー・ノーラン 
CAST:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン 他

19世紀末、ロンドン。ライバルマジシャンのアンジャー(ヒュー・ジャックマン)のマジックの仕掛けを見ようと舞台下に降りたボーデン(クリスチャン・ベイル)は、水槽に落ちて溺死したアンジャーを殺害した容疑で逮捕される。かつてアンジャーとボーデン2人でマジシャン(マイケル・ケイン)の助手をしていた頃、舞台上で事故でアンジャーの妻が死亡し。その事故の原因がボーデンにあると疑ったアンジャーはそれ以降ボーデンと激しく対立するように・・・・

う~ん・・・まあまあ・・・・フツーだった。
腕のあるマジシャン同士の化かし合い、心理戦は決してつまらなくもなかったけど、サスペンスとしては
割と簡単にオチが読めちゃう。
だってぇ、「この人の顔、絶対おかしい!」みたいな怪しげな人が出てきたりして・・・
だからある程度の部分まで話が進むと、ラストもだいたい分かってしまったぁ。
だから余り驚きもなかったし。
ただ、後でそのオチの伏線になっていたシーンを思い出すとなかなか面白いけど。
あと、彼ら2人の単なるマジック争いを超えた戦いは、「そこまでやるか!」って感じで目が離せなかったわ

そして、ヒュー様やクリスチャン・ベイル、マイケル・ケインという良い役者が熱演してくれてるだけで
十分に見応えがあるわけで。
って事で、可もなく不可もなく・・・・でした
久々のボウイ様にも驚きでした。


non的お気に入り度:

カラオケだぁ~!!!

今日は退屈する娘を連れてカラオケ~

娘と2人のカラオケいつもなら殆ど娘が歌うんだけど、
今回はJOYSOUNDの全国ランキングなるものでかなり私も楽しめたぁ~

久々に燃えたわ~ 歌った、歌った~ 本気で歌った~
一番高い順位だったのが宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」。
ま、参加してる人数自体が少なかったんだけど・・・

目指せ!1位だぁ~

「乳と卵」

乳と卵乳と卵
(2008/02/22)
川上 未映子

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第138回芥川賞受賞作品。

豊胸手術を受けようと妹の住む東京へやって来た巻子と、その娘、緑子。そして、巻子の妹の「わたし」。
この3人の何とも言えない3日間が、関西弁が織り交ぜられながらの長い長い一文で綴られた独特な
味わいのある作品です。

シングルマザーをしながら疲れ切っている母、その母と口をきかない娘。
胸に執着する母、そんな母に、女という生き物に、生命に疑問を抱く娘。
何故胸を大きくしたいのか・・・何故1人で必死で自分を育てているのか・・・・
何が幸せなのか・・・何故自分を生んだのか・・・・では人は何故人をこの世に生まなければならないのか・・・
そして、そんな2人を迎え入れ、彼女達を血の繋がった女同士として見守る母の妹。
女達はそれぞれに何かを模索し、何かに触れたがっている・・・・

女は、本当に妙な生き物。
強かで、傲慢で、優しくて、誠実で、哀しくて、弱い。
そして体も妙。
胸には千差万別の形の膨らみを持ち、そして子供を産むための卵を腹に抱えながら毎月出血を繰り返す。
なんて素晴らしくて、そしてうっとうしいんでしょうか・・・・
それが女・・・・

この作品ではそんな女達の欲深さ、血の繋がった女達同士の摩擦、愛や絆、まさに女という生き物
そのものがストレートに生々しく描かれています。
そして独特な関西弁の語りで更にねっとりとした風合いが出されていて、つくづく女のめんどくささと
愛らしさを感じ、ついでに自分自身のめんどくささにも思いを馳せたのでした・・・

木の芽時症候群

flower47_b.jpg








今日は久々、
ネガティブnonのつぶやきを・・・

20世紀を代表する美女 ベスト20 by SmaSTATION!!

昨日放送のSmaSTATION!!の特別企画が、「20世紀を代表する美女 ベスト20」でした。

結果は・・・・

 1位  オードリー・ヘップバーン 
 2位  吉永小百合
 3位  夏目雅子
 4位  元イギリス皇太子妃 ダイアナ
 5位  マリリン・モンロー
 6位  グレース・ケリー
 7位  イングリッド・バーグマン
 8位  エリザベス・テイラー
 9位  ヴィヴィアン・リー
10位  マドンナ
11位  カトリーヌ・ドヌーブ
12位  山本富士子
13位  ブルック・シールズ
14位  原節子
15位  オリビア・ハッセー
16位  ナディア・コマネチ
17位  ツィギー
18位  李香蘭
19位  若尾彩子
20位  ソフィア・ローレン



やはり1位はオードリー。納得です。
audry.jpg
誰にでも愛される人だし、愛らしくて美しい・・・

『ロミオとジュリエット』のオリビア・ハッセーも、
oliviahussey.jpg

『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーブも、
katrinne.jpg

『青い珊瑚礁』のブルック・シールズも
brook.jpg
ほんっと綺麗なんだけど、
私的にはやっぱりこの人・・・
marilyn095.jpg
マリリン・モンロー
この時代のアイコンとして最も魅力的だと思うし、彼女の哀しい人生にも惹かれる・・・・

日本人だったら、夏目雅子さん。
masako-1.jpg
美人と言うだけでなく透明感に溢れ、演技も上手い。
若くして亡くなられたことが惜しくて仕方ありません。


めっちゃ綺麗!!!っていう女優さん、最近では思いつかないなぁ・・・・
って言うか、いわゆる正当派の美女って言うイメージってウケなくなってるのかしらね。
女優さんなら演技が上手かったりする方が断然印象に残るし、上記で出てくる女優さんのようなお顔だと、
古くさく感じてしまうかな・・・・

今度は是非、20世紀のハンサムガイもやって欲しいと思うのでした


『スルース』

sleuth_quad411.jpg

監督:ケネス・ブラナー 
CAST:マイケル・ケイン、ジュード・ロウ

ロンドン郊外に住む有名な推理小説家、ワイク(マイケル・ケイン)の所に、彼の妻の愛人、ティンドル(ジュード)が訪れる。そしてティンドルはワイクに離婚するよう要求するが、代わりに妻のネックレスを盗み出して欲しいとワイクは言う・・・・
72年の『探偵<スルース>』のリメイク。

ジュード祭り第2弾 笑えることに劇場も座席も同じ・・・はは

一つの場所を舞台にした、たった2人の俳優による緊迫感溢れた心理ゲーム。
コレは面白い
マイケル・ケイン扮するインテリでリッチな中年男と、ジュード扮する若くて美しすぎる男の微妙な駆け引き。
どこまでがシリアスでどこからがゲームなのか、そしてゲームの主導権を握るのは、勝つのはどちらなのか・・・
そんな2人のやり取りに、緊張しながら引き込まれ、たっぷり楽しませてもらいました。
ただまぁ映画としては独特なので、好みが別れるだろうけど。

何と言ってもイギリスを代表する名優マイケル・ケインとイギリスを代表するイケメン俳優ジュードの共演・・・
競演が、両者の大ファンである私にとってはとても嬉しかったわ~
ここでもジュードは実に美しくて魅力的、そしてマイケル・ケインは、あの何考えてるか分からん冷めた目つきで
相変わらずのさすがの演技。
話の内容もさることながら、、まるで彼らの演技合戦みたいだったこの作品。
他の誰が居なくても十分贅沢で、お腹いっぱいと言った感じでした。

オリジナルのローレンス・オリビエとマイケル・ケイン版は未見。
こちらもかなり面白いらしいので、是非見ようと思います


non的お気に入り度:


こちらオリジナル






『マイ・ブルベリー・ナイツ』

my_blueberry_nights.jpg

監督:ウォン・カーウァイ 
CAST:ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ 他

失恋したリジー(ノラ・ジョーンズ)は近くのカフェにのオーナーのジェレミー(ジュード・ロウ)に、要らなくなった鍵を預ける。その後リジーはそのカフェに出入りするようになり、ブルーベリーパイを食べながらジェレミーと頻繁に話すようになる。そんなある日リジーは、自らの再出発のために突然旅に出る・・・

ジュード祭り第一弾

いい男とデートで、しかも夜に見たい・・・そんな映画。ちなみにもちろん真っ昼間に1人で見ましたが・・・
音楽と映像が文句無しで美しく、とてもおしゃれ。全てのシーンがどれも壁に飾れそうな程スタイリッシュ
さすが、ウォン・カーウァイ作品です。

失恋して旅に出る女の子、リジーに扮するのが、これが映画デビューのノラ・ジョーンズ。
歌手としては有名すぎるぐらい有名な彼女が主演!って事にちょっと驚きのキャスティングだったけど、
なかなか新鮮で可愛かった。演技もイケてたし。
それにやっぱり声が良くて、彼女の語りは何とも心地言い響きでこの作品に合ってました。
そしてそんな彼女を甘いブルーベリーパイで慰めるカフェのオーナーがジュード。
久々にジュードのいい男っぷりを堪能したわ~
ほんとに素敵な役で、彼だからこそこのお洒落な映像にシックリきたんだろうなぁ・・・・
そして、リジーが旅の先々で出会う人達に扮するのが、コレ又なかなか名優揃いで、デイヴィッド・ストラザーンや
レイチェル・ワイズ、そしてナタリー・ポートマン。
それぞれが美しい映像の中でさすがの存在感を放ち、哀しく切ない人間ドラマを見せてくれました。
レイチェル・ワイズもナタリー・ポートマンも、ほんと綺麗だったぁ・・・

ちなみに私の場合、失恋してもあんな美味しいケーキといい男が私を慰めてくれるなら、アッという間に立ち直れる
自信がありますが、なにか?


non的お気に入り度:









『ショートバス』

ショートバス スペシャル・エディションショートバス スペシャル・エディション
(2007/12/21)
スックイン・リー.ポール・ドーソン

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監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 
CAST:ポール・ドーソン、スックイン・リー 他

ジェイムズ(ポール・ドーソン)はボーイフレンドのジェイミーに愛されていながら、深い悩みを抱える日々を過ごしていた。そんな彼らはある日、恋愛セラピストのソフィア(スックイン・リー)の元を訪れ2人のこれからの事を相談する。が、ソフィアも又、夫がいながらオーガズムを経験したことがないという欲求不満を抱え悩んでいて、ジェイムズとジェイミーに進められて「ショートバス」というサロンに行くことに・・・

冒頭からあんまりにもストレートな場面がバンバン出てくるから(ちなみに多分本番)、単に性行為だけに焦点が
当てられた映画かなって思うんだけど、どうもそうでもない。
恋人に愛されながらそれを素直に受け入れられない同性愛者、オーガズムを得た事がない恋愛セラピスト、
生活のためにいやいやSMの女王様をやっている孤独な女の子・・・・
それぞれが何かに悩んでいたり、心に闇を抱えていたりして藻掻いている。
そういう彼らは決して特別な人ではなくて、きっとごくフツーの現代人。
この国のどこかにも、きっと同じ様な悩みにさいなまれている人が沢山いるでしょう。
「性」の悩みや幼い頃のトラウマって人に堂々と明かせるもんじゃないし。
「ショートバス」はそんな悩める人達が集まる場所。
愛に飢えてる人達が、愛を探しに、そして自分探しにやって来る場所です。

SEXは確かに人間にとって重要な位置を占めるものだと思います。
純粋に人として食や睡眠と同様、性欲は基本的な本能だし。
ただ人間はそこに頭脳が絡んでくるからめんどくさくて、相手への期待とか、自分自身の事とか色々考えて
しまったり、様々な情報に振り回されたりして不満が溜まってしまい、少しでも有意義な性生活を送れればと
願ってしまう。
難儀なことにそれが得られないと全てがおかしくなる人もいるぐらい。
また逆に、その行為自体に嫌悪感を抱くこともあったり・・・・
でも結局人は皆、誰かに愛され、その人のぬくもりを、暖かい愛情を感じ、それに満足出来ればそれで
十分幸せなはず。
この作品ではSEXという表現を通じて、愛やコミュニケーションの大切さが描かれているのだと思います。

ただ、正直私的にはこの作品で採り上げられている悩める人々に共感するには、なかなか難しいものがあります。
全く分からないわけではないけど、だからと言ってあの快楽の楽園のような「ショートバス」に行っても何かが
開けるとは思えないし・・・・
私の場合はだけど、ああいう場所でいっとき心や体が満たされたとしても、朝が来ると更なる虚しさが襲って
くるような気がする。それってすご~い怖いんだよね・・・・
体が満たされれば満たされるほど、その後の侘びしさが増す事ってあるし。
やっぱり本当の心の平安を得るには、この世知辛い現実社会で体だけでなく刹那的な愛でもない、強い心の
絆を感じる人の存在が必要やねんなぁ・・・で、その相手と充実したSEXライフが過ごせれば言うこと無し
しかしそれが難しい・・・ これって人類の永遠のテーマやね。

しかし「ヘドウィグ・アンド・・・」の主人公のように、性別も国籍も超越したような人間離れしたサロンのオーナーは
圧倒的なカリスマ的魅力を放ち、嫌なことがあったらあんな人に相談に乗って欲しいなぁと思うのでした


non的お気に入り度:



『海を飛ぶ夢』

海を飛ぶ夢海を飛ぶ夢
(2005/10/05)
ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ 他

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監督:アレハンドロ・アメナーバル 
CAST:ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ 他
ゴールデングローブ最優秀外国語映画賞受賞
アカデミー賞外国語映画賞受賞 その他多数受賞

25歳の頃に海の事故で四肢麻痺の状態となったラモン(ハビエル・バルデム)は、26年間の寝たきり生活を終わりにしたいと考えていた。そんな時、尊厳死を支援する団体から紹介され、弁護士のフリア(ベレン・ルエダ)に出会う・・・
実在の人物ラモン・サンペドロの手記「レターズ・フロム・ヘル」の映画化。

『ノーカントリー』で助演男優賞を獲ったハビエル・バルデムと言う人を余りよく知らなくて、(『コラテラル』などにも
出てたらしいけど覚えてなくて)この作品を借りて見ました。
評価が高い作品ので以前から見たかったというのもあるけど。

素晴らしい作品 ズシズシ響いた・・・内容も、役者さんの演技も。
シンプルに「生」と「死」という、人として根本的なテーマについて考えさせられました。

尊厳死・・・人間が人間としての尊厳を保って死に臨むこと。
絶望の中で選ぶ「自殺」とは違う。自らが尊厳を保ったまま「死」を選ぶということだから。
では、「死」とは何なのか・・・・
ラモンは「死とは生の一部にしか過ぎない。」と言っています。「死はいつも私達の隣にある」・・・と。
確かにそうだろうけど、これは人それぞれかなり考えが違ってくるところでしょう。
では、「尊厳」とは何なのか・・・人が人として尊厳を持って生きるとはどういうことなのか・・・・
ラモンは四肢が麻痺し勿論普通に生活できない。でもそんな彼に尊厳は無いかと言われれば、決して
そうではないはず。
この作品で見る限りでは、ユーモアに富んだ明るい性格と知性で周囲の人を癒し、又愛されていて、
とても存在価値のある人に見える。一般人より寧ろとても生きる意味のある人に思える。
でも彼は、「死」を選んだ・・・・尊厳を持って死ぬことを選んだ・・・
それは彼にとったら旅立ちであり新たな門出・・・みたいなものだったのかもしれない。

死にゆくラモンは「死」に対してみじんも恐怖を見せず、彼を見送った家族の方が辛そう。
愛しているから死んで欲しくない・・・これは当然の気持ちだし。
でもラモンは、愛しているなら自らの選択を尊重して欲しいと言う。
何て切ないんでしょう・・・・特に血を分けた親や兄弟にとっては本当にやりきれない・・・・

この作品を見るとやはりどうしても『潜水服は蝶の夢を見る』を思い出してしまいます。
ジャン=ドミニク・ボビーはラモンと違って早くに死を迎えてしまうのでまた少し違っているけど。
そしてこれらの作品を見ると、生きるとは、死とは、その両方の意味を切実に考えさせられる。
でも結局、自分がその立場にならないとその答えは出ないんだろうけど。

そしてラモンを演じたバルデムの演技が実に素晴らしい~
顔しか動かない生活の中尊厳死の自由を訴えながらも常に明るく、優しい主人公を見事に演じています。
『ノーカントリー』をではお化け屋敷より怖い怖い殺人鬼。ほんとにすごいひとだぁ~


non的お気に入り度:

『犬と私の10の約束』

dog1.jpg

監督:本木克英 
CAST:田中麗奈、豊川悦司、加瀬亮 他

14歳のあかりは、医者の父親(豊川悦司)と母親と3人で平和に暮らしていた。しかしある日母親が突然倒れて入院してしまう。そんな時、突然庭に一匹の子犬が舞い込みあかりは飼うことに。そんなあかりに入院中の母親は、「犬の10戒」として犬との10の約束を告げる・・・

「犬の10戒」
1.私と気長につきあってください。
2.私を信じてください。それだけで私は幸せです。
3.私にも心があることを忘れないでください。
4.言うことを聞かないときは、理由があります。
5.私にたくさん話しかけてください。人の言葉は話せないけど、わかっています。
6.私をたたかないで。本気になったら私のほうが強いことを忘れないでください。
7.私が年を取っても、仲良くしてください。
8.あなたには学校もあるし友達もいます。でも、私にはあなたしかいません。
9.私は10年くらいしか生きられません。だから、できるだけ私と一緒にいてください。
10.私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。そして、どうか覚えていてください。
   私がずっとあなたを愛していたことを。


これは、この映画の元になった作者不詳の「犬の10戒」。ワンコを飼う時のワンコとの10の約束。
主人公あかりは14歳の時一匹の犬を飼うことになり、余命僅かな母親からこの10の約束を聞くことに。
多少上記とは変わってるけど。
そして母亡き後の10年、あかりは愛犬ソックスに癒されたり、時には犬を飼うことの難しさに悩みながら
大人になっていきます・・・

泣かされた・・・そりゃそうだわ。ワンコとの愛情物語ですから、こういうの当然泣けます。
でもワンコ超可愛い~ 見てるだけ癒されるわぁ
しかしこのお話、ワンコとの出会いだけが描かれているのではなく、母から娘への愛の物語でもあります。
あかりを残して逝ってしまった母が、ワンコに託した娘への愛の物語。
私としてはその部分でかなり泣けてしまったんだけど・・・・
犬は傷ついた人の心を癒しいつでも味方でいてくれて、本当に大切な存在、愛すべき家族だと改めて
感じさせてくれました
もしかしたら今現在ペット飼ってらっしゃる方からしたらちょっと辛い展開かもしれないけど・・・・

ただ映画としては、どうなんかしらね・・・・色々ツッコミたくもなる・・・
まぁこれはファミリー映画なので、お子ちゃまでも分かりやすくそれでいて健全な内容であればそれで
良いとは思うんだけど
この度は珍しく娘と一緒に鑑賞して、彼女も号泣してたしそれでいいっか
あと、私としては加瀬君も見当てでして。
プロギタリスという役どころで、初めて加瀬君の歌声を聴けたぁ~
「Time after Time」を歌う彼の声がとても綺麗で優しくて、英語の発音もさすがに美しく、また違う
一面を発見
って事で、私はこっそり加瀬君にも癒されていたのでした


non的お気に入り度:

『ノーカントリー』

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監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 
CAST:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン 他
第80回アカデミー賞 作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞 受賞

狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、途中で麻薬抗争現場に出くわし大金を発見し持ち帰ってしまう。その為に彼は、非情な殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)に追われる身となる。そして保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)は、その事件を追うことに・・・

血、血、血・・・そしておびただしい死体、死体、死体・・・・・
簡単に言えば、危ない大金を手にした男をある男がとことん追い詰める追いかけっこなんだけど、
その2人の間にいったいどれだけの人が死ぬんや~っ!て感じ。
逃げる男はそんな大金持って行かなきゃ良かったのにひたすら逃げ切れると信じ、そしてそんな男を追う
殺し屋がとにかくめっちゃくちゃ・・・・
人を殺すのに理由なんて無し、って言うか彼なりの理由はあるみたいでそれがよくわからん
そして、事件を追うベテラン保安官がその残忍さに直面し、自らの警察としての生き方を見つめ直したりして、
昔では考えられないような誰にも止められない事件へのないやりきれなさが伝わってくる。
そんな三人のキャラがなかなか面白い。

コーエン兄弟作品で評価が高かったものと言えば『ファーゴ』。
凄惨な殺人事件の一方で、事件を捜査する婦人警官が何となく呑気にさえ見えて、ラスト、犯人を捕まえた
婦人警官が初めて神妙な顔つきで「金のためにここまでやるなんて信じられない・・・」とため息をつく
場面が印象的。
今作品はその『ファーゴ』にもどことなく似ていて、なんとなくユーモラスなところもあったり事件にため息を付く
警官がいたり・・・なので『ファーゴ』好きな人には楽しめる作品かと。
それにしてもこういう作品がアカデミー賞を獲るとはねぇ・・・・

私としては嫌いじゃないな、こういう感じ。怖いけど、面白かった。何だか色々考えさせられるけど。
何と言っても一番のみどころは、やっぱりオスカーを獲ったハビエルさん。素晴らしい演技です

ドン! この人
nocountry3.jpg
もう~ 怖すぎんね~ん 夢に出そう・・・・このおかっぱ・・・・きのこ7
殆ど無表情なんだけど笑っても怖い・・・・・ぱっちり血走った二重が大きくなるとも~っと怖~い!!
いつでもどこでも何でも殺っちゃいそうで、誰かと言葉を交わしただけでドキドキする・・・・
この男に声を掛けられたら、「殺られる・・・・」って絶対思ってしまう。
その緊張感が何とも言えない・・・
で、ほんとにめちゃくちゃ怖いんだけど、その圧倒的な演技にグイグイ引き込まれ、そしてそんな彼がいつどこで
出てくるのか、誰と対決するのか最後まで目が離せない・・・・
その内、この男の殺人の理由は何なのか、元々はどういう人間なのかが気になってきて、そして見終わった後は、
その潔癖で哲学的な殺人者が忘れられなくなっている・・・

ちなみハビエルさん、普段は
habiel.jpg
スペインの種馬と言われるほどダンディなのに、『海を飛ぶ夢』では寝たきりの男、そして今作品では
おかっぱ殺人マシーンとどちらの演技も素晴らしく、まさにカメレオン俳優。
これからも彼の作品は要チェックですわね


えっと、私はというと、
norio.jpgのりお師匠にも見えましたけど・・・


non的お気に入り度:



『ボルベール<帰郷>』

ボルベール<帰郷>コレクターズ・エディションボルベール<帰郷>コレクターズ・エディション
(2008/01/01)
ヨアンナ・コバ、ロラ・ドゥエニャス 他

商品詳細を見る

監督:ペドロ・アルモドバル 
CAST:ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ 他
カンヌ映画祭 最優秀脚本賞 最優秀女優賞受賞

失業中の夫に代わって働くライムンダ(ペネロペ・クルス)の留守中に、父親に関係を迫られた娘、パウラは、抵抗して父親を殺してしまう。その事を知ったライムンダは娘を守るために事件を隠す。そんな中、叔母の葬式に出たライムンダの姉ソーラは、昔火災で死んだはずの母が目撃されたという話を聞く・・・

THE 女の映画! 男なんて要らん!!って感じの、女の愛の深さと強さが描かれた作品。
母と娘、姉と妹・・・その強い絆が、ちょっと不思議な展開で描かれています。
そう、最後までなんか不思議な感じ・・・サスペンスなのか神秘の話なのか・・・
まぁアルモドバルさんですからね、いつも彼の作品を見ると少々混乱してしまうんだけど

主演のペネロペがとにかく良い~
美しいのは勿論のことで、とにかく彼女の演技は素晴らしいわぁ・・・
あれだけ綺麗なのに、苦悩を抱えた女の哀愁がヒシヒシと伝わってくる。
彼女が画面いっぱいに映ると見入ってしまうねんなぁ・・・
あんな色っぽいママだと娘もハッピーだわね。

アルモドバルならではのヴィヴィッドカラーで彩られた独特な世界とペネロペの演技に、知らず知らずに
引き込まれてしまう作品でした。
私も娘がいるけど、あそこまでは強くなれないかな・・・はは・・・


non的お気に入り度:

『魔法にかけられて』

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監督:ケヴィン・リマ 
CAST:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、ジェームズ・マースデン 他

アニメのおとぎ話の世界に暮らすプリンセス、ジゼル(エイミー・アダムス)は、夢が叶ってエドワード王子(ジェームズ・マースデン)と結婚することに。それを知った王子の継母、魔女のナリッサ女王がジゼルに魔法をかけて人間の世界、ニューヨークに追放してしまう・・・

面白かった 笑いどころもいっぱいだし動物は可愛いし(虫除く)、暖かい気持ちにもなれて楽しめました

よく見るディズニーアニメの中のプリンセスが、ある日突然実写になってニューヨークにやって来た!!
もう、めちゃくちゃでんがな・・・
おとぎ話の世界しか知らないお姫様が人間界にやってきたら、それはただのイタイお嬢さん。
愛を伝えるのは全て歌・・・歌って踊って怒ることを知らない・・・それがディズニープリンセス
空気読めないどころか違う空気も作っちゃうプリンセス。
ほんまに笑えまんねん・・・ フツーにどこででもミュージカルやっちゃいますから
でもとても心の優しいジゼル。愛情深く、あらゆる動物に愛され(虫にも愛され)、私達が持つ妬みや
嫉みも煩悩も無い彼女といると、側にいるだけで本当に夢は叶うのかもって思わされる・・・
そりゃそうよね・・・・おとぎ話のお姫様はみんな善人ですからね。
しかし人間界は厳しい・・・こんな世界に降り立ったジゼルは、本当の愛にたどり着くことが出来るのでしょうか・・・

白雪姫、眠れる森の美女、シンデレラと、あらゆるプリンセス物語のパロディーを織り込みながらというか、
茶化しながらの現代のドタバタおとぎ話。
笑えて癒されて、ほんとにその一時、現実を忘れてしまえる楽しいお話でした

ちなみに一番イタかったのがこの人
enchanted10.jpgエドワード王子@ジェームズ・マースデン
おめでた過ぎてウケた~


non的お気に入り度:



『バンテージ・ポイント』

vantagepoint1.jpg

監督:ピート・トラヴィス 
CAST:デニス・クエイド、ウィリアム・ハート、フォレスト・ウィッテカー 他

シークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は、大統領をかばい傷を負った後復活し、首脳会談に出席するアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)の警護にあたっていた。しかし会場到着直後、大群衆を前にアシュトン大統領が突然何者かに狙撃され、辺りはパニックに・・・

過去へのトラウマの中何とか職務に復帰したシークレットサービス、その場面をビデオカメラで撮り続けた一般人、
狙われた大統領自身、そして事件に関わる人間達それぞれの視点から大統領暗殺事件の真実に迫る
という作品。
上映時間は90分。短い・・・で、ほんまにアッという間やったわ~

最初はアメリカのテレビ中継から映し出される大統領暗殺場面から始まり、その後同じ時間、同じ場面に何度も
巻き戻ってはそれぞれのキーになる人物を追い、そしてそれらが最後に一つに繋がって全てが明らかになるという
なかなかのアイデアムービー。
同じ場面に3回目ぐらいに巻き戻った時は「この場面何回やるの?」なんて一瞬不安になったりしたけど、
戻っていく毎に真実が明らかになっていく。
そして、ラストに近づくに連れ手に汗握る展開で、ほんっとにアッという間の90分でした。

ウィリアム・ハートやシガニー・ウィバーなど名優が揃ってるけど、役者さん達の演技はさておき、
そして内容もさておき、とにかく大統領暗殺事件の裏側からその結末までを、ハラハラドキドキで一気に
見切ってしまうのが魅力の娯楽作品。カーチェイスも最高だし
一応、デニス・クエイド扮する正義感の強いシークレットサービスの大活躍復活劇というドラマも平行して
描かれておりますが。
おっと大活躍と言えば、フォレスト・ウィッテカー扮するビデオカメラを撮り続けていた一般人の活躍も
すごかったわ~
デジタルビデオカメラ片手にめっちゃダッシュしまくりぃ~
ほんとに最近のカメラって、手ぶれしないのね・・・


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風邪ひいた・・・・

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昨日は娘の「2分の一成人式」でした。

10歳だから20歳の2分の一・・・ふ~ん・・・
最近こういうのやるのね。

歌うたったり、将来の夢を言ったり。
10歳で、ココまで育ててくれてありがと~って言う、親へのメッセージイベント・・っていう感じ?

残念ながらあまりこういうのに心が動かないんだな(ほんと冷たい親)
とりあえず我が子が将来の夢をかまずに言えたのでホッとしたけど・・・

何て言うのかな・・・・
確かに昔よりは体も丈夫になったし色んな面で成長したけど、まだまだこれから・・・
っていう思いの方が強いんやな。
だから、彼女の10歳は区切りでも何でもなくて私にとったらあくまでも通過点・・・・
私の母も言ってたけど、娘が本当に自立するまで私の気持ちはこんな感じなのかも・・・

で、学校から帰宅してから喉が痛い・・・風邪ひいたみたい・・・
久々の風邪ひき。ここんとこ調子良かったのに。
今の仕事上、風邪ひくとマズいのさ~
早く治さんと・・・

最近のGaspard Ulliel☆

少ないギャスパー情報の中で、最近のギャスパーを発見!
CHANELのショーでのギャスパーですわ~
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何だかご機嫌・・・おちゃらけてます・・・可愛い・・・
サングラス取って欲しいなぁ。

この時はヴァンサン・カッセルの妹という恋人の姿は見えず・・・
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で、歌姫リアーナが横に・・・・ま、たまたまだろうけど。

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スッカリ逞しくなったギャスパー。次回作はいつのことやら・・・・


『リトル・チルドレン』

リトル・チルドレンリトル・チルドレン
(2007/12/21)
ケイト・ウィンスレット.パトリック・ウィルソン

商品詳細を見る

監督:トッド・フィールド 
CAST:ケイト・ウィンスレット、パトリック・ウィルソン、ジャッキー・アール・ヘイリー 他

校外の住宅地で娘と夫と暮らすサラ(ケイト・ウィンスレット)は、日々の生活にウンザリしていた。そんなある日、トッド(パトリック・ウィルソン)と言う男性が子供を連れて公園にやってきて、サラはトッドと意気投合するようになる。一方で、その街に住む小児性愛者が刑期を終え家に戻ってきたことで、子供を持つ親達は怯えていた・・・

家庭がありながら不貞に走る人達、子供にしか愛を感じられない前科者、過去に誤射で人を殺め、
それ以降情緒不安定な男・・・
それぞれに過ちがあり、未来をどう生きていくか迷っている・・・・
そんな彼らは同じ地域に住み、いずれどこかで接点を持つんだろうと期待を持たせられながら、彼らのドラマは
それぞれラスト近くまで平行に描かれています。
そう言う意味でも見せ方がとても上手い作品でした。

しかし、このドラマってとても現実的。私達の日常が描かれてる。
きっと私が住むこの街にも、こういう人達ってフツーにいるんだと思うし。
誰かと誰かが不倫してるかも知れないし、変質者だってどこにいるか分かったもんじゃない。(娘は学校から
しょっちゅう不審者注意の手紙を貰って帰ります。)
普段は何にもないのに興奮すると何をするか分からない人だっているでしょう。
そう、これは日本でも見られるごく当たり前の人々の生活。だから妙にリアルに感じられた。
特にサラの立場は・・・・やっぱり彼女の気持ちは分かってしまうんだな。
多分、私の友人の殆どがそうだと思うけど・・・
最初の公園のシーンからして、「あ~ああいうのってすごい嫌!」ってゾッとしてしまったし。
仲良いんだか悪いんだか分からないのにうわさ話で仲間意識を強める主婦達、
そして他の子達と仲良くして欲しいのに、馴染んでくれない我が子・・・・
じゃあ公園に行かなきゃ良いのに、そうはいかなかったり・・・思い出しちゃいますよ。娘の小さい頃を・・・
子供が出来てから制約制約の日々で自分の時間はとれず、窒息寸前の毎日。
本来なら夫にいたわって貰うのがベストなんだけど、夫婦ってなかなかそうもいかなかったり・・・(実感こもってる
その上サラの旦那さん・・・・もう、や~ね~・・・・
そんな時にあんな素敵なよその旦那さんと意気投合したら・・・・人間なんて、所詮弱いからなぁ
独身時代ならなびかなくても、その立場だから流されてしまう・・・というか・・・・
あ、ちなみに私は水着にさえなれないので、あのシチュエーション自体あり得ませんが

とは言っても、やはり子供を放ったらかして不貞行為にふけるのは決して良いことではない。
遊びで割り切ってスッパリ終わるならまだ良いけど、ズルズル本気になるのはアカンわね
そして結局サラは気付くんだけど・・・・皮肉にも、ご近所に住む小児性愛者という脅威の存在のお陰で・・・

人間って強欲だから、何もかも平凡に事が進むと何が幸せかが見えなくなる。
もっと、もっと・・・って何でも欲してしまう。
で、自分の大切な物が危険にさらされた時、自分の命が危なくなったとき、そんな時に初めて見えてくるのね、
何が一番大事かが・・・・
この映画は現代に生きる、大人になりきれない迷える大人達に対しての警鐘のような作品。
ほんと、サラの子供への態度とか、まるで自分を見てるようだった・・・・反省、反省

アカデミー賞にもノミネートされたジャッキー・アール・ヘイリーの演技が素晴らしかったわ~
jacky.jpg超キモくて、怖いねん・・・


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『ジャンパー』

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監督:ダグ・リーマン 
CAST:ヘイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン、ダイアン・レイン 他

15歳の頃、自分に意のままに瞬間移動する能力があると気付いたデイヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、その力を利用して銀行から大金を盗みる。その後8年間、その能力を堪能しながら優雅に暮らしていたが、ある日自分が追われていることに気付く・・・

飛びます、飛びます、飛びまぁ~す って、『ダイハード4.0』の時も書いたけど、
今度はほんとに飛んでます・・・・時空を・・・・
ロンドン、ローマ、エジプト、東京、etc・・・・もう思うままにどこでも行っちゃうんだから。殆どミュータント。
しかし高所恐怖症では無理ね。スフィンクスの頭の上でブランチなんて、嫌ですけど・・・
それに、ちょっとそこまでっていうだけでも歩かないから太りそうやね・・・確実に私なら
とにかくあっちこっちにバン、バンって移動する様子はとても面白い。目がグルグル回っちゃいそうだけど

で、そんな彼らを大昔から追い続けているパラディンという組織があって、ジャンプ生活を満喫していた
主人公デイヴィッドも目を付けられいよいよ逃亡生活に。
またこの鬼ごっこが面白い・・・・周りの物も一緒にテレポートしたりして、大惨事になってます
そのパラディンの中のリーダーが、サミュエル・L・ジャクソン扮するローランド。
そう、メイス・ウィンドゥがアナキンを追いかけてるのですわ・・・・
なんて事も思いがら、ツッコミどころは色々あるしストーリーも弱いけど、何も考えず楽しめました

『ボーン・アイデンティティ』の監督らしく、この作品の終わり方も『ボーン・・・』と似てたな。
どうも続きがあるようで。
ジャンパーとパラディンの対決の行方やデイヴィッドの母親の事などなど、まだまだこれから解明されていく感じ。
ま、多分見に行っちゃうだろうな・・・


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