Something Better

映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
2008年02月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2008年04月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2008年03月
ARCHIVE ≫ 2008年03月
      

≪ 前月 |  2008年03月  | 翌月 ≫

『ショートバス』

ショートバス スペシャル・エディションショートバス スペシャル・エディション
(2007/12/21)
スックイン・リー.ポール・ドーソン

商品詳細を見る

監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 
CAST:ポール・ドーソン、スックイン・リー 他

ジェイムズ(ポール・ドーソン)はボーイフレンドのジェイミーに愛されていながら、深い悩みを抱える日々を過ごしていた。そんな彼らはある日、恋愛セラピストのソフィア(スックイン・リー)の元を訪れ2人のこれからの事を相談する。が、ソフィアも又、夫がいながらオーガズムを経験したことがないという欲求不満を抱え悩んでいて、ジェイムズとジェイミーに進められて「ショートバス」というサロンに行くことに・・・

冒頭からあんまりにもストレートな場面がバンバン出てくるから(ちなみに多分本番)、単に性行為だけに焦点が
当てられた映画かなって思うんだけど、どうもそうでもない。
恋人に愛されながらそれを素直に受け入れられない同性愛者、オーガズムを得た事がない恋愛セラピスト、
生活のためにいやいやSMの女王様をやっている孤独な女の子・・・・
それぞれが何かに悩んでいたり、心に闇を抱えていたりして藻掻いている。
そういう彼らは決して特別な人ではなくて、きっとごくフツーの現代人。
この国のどこかにも、きっと同じ様な悩みにさいなまれている人が沢山いるでしょう。
「性」の悩みや幼い頃のトラウマって人に堂々と明かせるもんじゃないし。
「ショートバス」はそんな悩める人達が集まる場所。
愛に飢えてる人達が、愛を探しに、そして自分探しにやって来る場所です。

SEXは確かに人間にとって重要な位置を占めるものだと思います。
純粋に人として食や睡眠と同様、性欲は基本的な本能だし。
ただ人間はそこに頭脳が絡んでくるからめんどくさくて、相手への期待とか、自分自身の事とか色々考えて
しまったり、様々な情報に振り回されたりして不満が溜まってしまい、少しでも有意義な性生活を送れればと
願ってしまう。
難儀なことにそれが得られないと全てがおかしくなる人もいるぐらい。
また逆に、その行為自体に嫌悪感を抱くこともあったり・・・・
でも結局人は皆、誰かに愛され、その人のぬくもりを、暖かい愛情を感じ、それに満足出来ればそれで
十分幸せなはず。
この作品ではSEXという表現を通じて、愛やコミュニケーションの大切さが描かれているのだと思います。

ただ、正直私的にはこの作品で採り上げられている悩める人々に共感するには、なかなか難しいものがあります。
全く分からないわけではないけど、だからと言ってあの快楽の楽園のような「ショートバス」に行っても何かが
開けるとは思えないし・・・・
私の場合はだけど、ああいう場所でいっとき心や体が満たされたとしても、朝が来ると更なる虚しさが襲って
くるような気がする。それってすご~い怖いんだよね・・・・
体が満たされれば満たされるほど、その後の侘びしさが増す事ってあるし。
やっぱり本当の心の平安を得るには、この世知辛い現実社会で体だけでなく刹那的な愛でもない、強い心の
絆を感じる人の存在が必要やねんなぁ・・・で、その相手と充実したSEXライフが過ごせれば言うこと無し
しかしそれが難しい・・・ これって人類の永遠のテーマやね。

しかし「ヘドウィグ・アンド・・・」の主人公のように、性別も国籍も超越したような人間離れしたサロンのオーナーは
圧倒的なカリスマ的魅力を放ち、嫌なことがあったらあんな人に相談に乗って欲しいなぁと思うのでした


non的お気に入り度: