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『つぐない』

Atonement2.jpg
監督:ジョー・ライト CAST:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン 他
ゴールデングローブ賞 作品賞、音楽賞受賞
アカデミー賞 作曲賞受賞

1930年代のイギリス。政府官僚長官の娘、13歳のブライオニー(シアーシャ・ローナン)は多感で想像力豊かで、作家になることを夢見ていた。ある日ブライオニーは、屋敷の使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)が、姉のセシーリア(キーラ・ナイトレイ)に送った手紙を読んでしまい、あらぬ疑いを持ってしまう・・・・

幼い想像力が生んだ勘違いによって翻弄された男女、そして後になってその罪の重さに気付いた少女の
「贖罪」が描かれた作品。

少女はただ、多感で想像力が豊かで潔癖で、そして無知だった・・・
ただそれだけだったのに、彼女のした事は純粋に愛し合う男女を引き裂いてしまう。
そこにはまたブルジョワと使用人という身分の違い、そして戦争という過酷な状況も手伝って、彼らの運命は
更に過酷なものとなります。
1人の少女の言葉だけで・・・・・

罪を犯した人は、贖罪の意識を持ったその時から終わることのない後悔の思いに苦しみます。
自分には何が出来るのか、どうすればつぐなえるのか・・・・その思いから逃れられなくなる。
成長して罪悪感を抱くブライオニー。
でも犯した罪はどうやっても洗い流せない・・・
では彼女には何が出来るのだろう・・・・ブライオニーのつぐないとは・・・・

登場人物のそれぞれの複雑な心の動きが繊細に、そして実に明確に描かれていました。
身分の違いを超えて愛し合おうとするセシーリアとロビー、そして彼らの言動に応じて変化していく
多感なブライオニーの様子が、時間軸を少しずつずらすという手法で表現されていて実に分かりやすい。
また、カメラの長回しやタイプライターの音、そして音楽も、それぞれの登場人物のポイントになる場面で
とても効果的に使われています。
役者さんの演技も良かったし。
ちなみにこの作品のマカヴォイ君は、結構好みですけども・・・ (こんな情報いらんか・・)

「罪」と言うのは、犯された人の運命も、贖罪の意識を持った罪人の運命も狂わせる・・・・
何とも切なくやりきれなく、哀しい余韻が残る作品でした。
でもこういう作品、大好きです


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