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『告発のとき』

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監督:ポール・ハギス 
CAST:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン 他

退役軍人のハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の次男、マークが、イラクから帰還してきて脱走したという知らせが入る。息子を捜すために現地に向かったハンク。そしてある日、マークの遺体が発見される・・・・

ポール・ハギスの手がける作品にはずれはなくて、そして心に残る重い物が多い。
この作品も例に漏れず、重く、ズシンと本当に重苦しい物が胸に残る作品でした。
正直気持ちが滅入るほど、重かった・・・・

主人公ハンクの息子はただ父のようになりたくて軍人になり、正義感を持ってイラクに乗り込んだ。
しかし彼の迎えた結末は惨たらしい死・・・・・
ハンクはその死の真実を突き止めようと、シャーリーズ・セロン扮する刑事と共に捜索を始めます。
そして見えてくる真実・・・・・
息子の戦場での姿、そして彼が迎えた死の真相・・・・それはあまりにやりきれなく辛い・・・・
全ては戦争。・・・・戦争が全てを変えてしまった・・・・

戦争・・・・それは生き地獄。
兵士同士が撃ち合い、上空から軍事施設を攻撃する事だけが戦争ではない。
善人が善人を、女や子供を殺し、犯し、それでも加害者も被害者も無く、ただそこに広がるのは地獄絵図。
・・・・それが戦争。
そうだと分かっているのに、その地で地獄を見ている人達のことは見て見ぬ振りをし続けながら人類は戦争を
繰り返す。
そして、その地獄を見た者の心から人の心が消えていく・・・・・
愛国心の元その国を良くしようと、純粋にそう思ってその地に赴いた若者は多くの地獄を目の当たりにし、そして
日々自らの命も危険にさらされながら、いつしか彼らは悪魔になっていく。
だから、だから、戦争なんて絶対にやってはいけない。多くの命が奪われるだけでなく、心も奪われるから。
この作品を見てまた、新たに戦争への嫌悪感が沸き、尚今も終わることのない悲劇に行き場のない虚しさを
感じました。

トミー・リー・ジョーンズ他、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドンなどの名優による演技もまた、作品をより
印象深いものにしてくれています。
特に主演のトミー・リー・ジョーンズ。オスカーにノミネートされた彼の演技、素晴らしかった
抑えめの演技で哀愁たっぷりのゴリラ、いえいえ、父親を渋~く演じてくれています。
父親だからと言うだけでなく、自らも同じ軍人だからこその切なさ、やり切れなさが、ひしひしと伝わってきました。


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