監督:クリストファー・ノーラン
CAST:クリスチャン・ベイル、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート 他
犯罪都市ゴッサムシティでは、ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る男による凶悪な犯罪が多発し、更に治安が悪くなっていた。そんな中、ジム警部補やハーベイ・デント検事(アーロン・エッカート)、そしてバットマンは犯罪撲滅のために戦っていた・・・
バットマンシリーズは、前作『バットマン・ビギンズ』でクリストファー・ノーランがメガフォンを執ってからシリアスに
更にダークに、そして格好良く様変わり。
そしてこの度の『ダークナイト』はその続編で、バットマンの宿敵、ジョーカーとの死闘が描かれています。
何しろ何もかもが豪華絢爛

俳優陣もセットも超ビッグスケール。
脇役にマイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン。そして今回は加えてアーロン・エッカート
まで登場して、セレブなヒーロー、バットマンのものすご~い地下室同様ホントにお金かかってるって感じ。
おまけに上映時間152分。
それだけでかなり満腹・・・・ですが、映画としても勿論面白かったです

緊迫感溢れるストーリーで、長い上映時間も全く退屈しなかったし。
良い役者さんが勢揃いしたからって絶対良いって訳ではないけど、やっぱり安心して見れるしね

アーロンとか、何やらせても上手いんやわ~
そして悩める夜のヒーロー、バットマンはと言うと、なんかすごいかっこ良かった~
って言うか、クリスチャン・ベイル、萌え~~

バットマンの時のクリスチャン・ベイルはホントにイケてるわ・・・

勿論バットマンスーツ着ちゃったら顔も声も何もかも別の人ですけど、あの爽やかで上品で精悍なお顔建ちが
セレブヒーローにピッタリ

しかしこの作品、何が一番の見所かというと、そりゃあ勿論
ジョーカー@ヒース・レジャーなのです
ドン!・・・・こわ・・・・こりゃまた夢に出そ・・・『ノーカントリー』のシガー以来の、いやそれ以上の怖さ・・・

この作品が残念ながら彼にとっての遺作となってしまいましたが・・・・
凄い演技!なんという圧倒的な存在感!!とにかくその演技にはグイグイ引き込まれ怖いのに目が離せない・・・
バットマンの敵、ジョーカーと言えば以前はジャック・ニコルソンが演じだけど、あれと一緒にしちゃあいけません。

こちらジャック・ニコルソン

ま、勿論こいつも悪い奴でかなりイッちゃってたけど、思いっきり漫画の悪キャラでちょっと笑えました。
一方ヒースが演じたジョーカーは、人の命なんて何も考えてない全く訳の分からない病んだ奴。
完全なるイカレポンチで、でも本当にこういう人いるかもしれなくて、とにかく滅茶苦茶こわくて笑えな~い


ヒースはこのとてつもなく邪悪な男になりきり、その演技はゾッとする程素晴らしい・・・
いつもの低い声を耳障りな高めの声にして、蛇のように下をペロペロ出しながら、小馬鹿にしたような薄ら笑いを
浮かべながら虫けらのように人を殺していく・・・・
音もとても効果的で、ジョーカーが出てくるとまるでサイレンのようなウ~ッと言う音が鳴り出し、その音の
高鳴りと不気味すぎるジョーカーで聴覚と視覚の両方が完全に恐怖で支配され、否応なく心拍数が
増してくる・・・・・ヒース、怖すぎ・・・でも、凄い・・・・
そして同時に、ここまでの演技を見せつけてくれる有能な役者がもうこの世に居ない事の現実に気付き、
改めて無念な思いが押し寄せてもくるのです・・・
ヒースだから、感性の鋭い彼だからこそ生まれた最高に気味の悪い凶悪な男。
他の誰にも出来なかったのではないだろうか・・・・
亡くなった理由はどうあれ、本当に、本当に残念でなりません。
豪華な俳優陣の共演、目が離せない面白いストーリーそれぞれ本当に良かったけど、全てヒースなくしては
何も語れない・・・
ヒースの最後の渾身の演技へ拍手を送りたいと思います。
そしてきっと彼は永遠に語り継がれ、この作品のジョーカーは伝説になるでしょう。
ヒース、本当に有り難う・・・・
non的お気に入り度:



