Something Better

映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
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11月の気になる映画

今年もあと2ヶ月、、、、
ふぅ~ほんま早いわぁ・・・・・

10月はもっと楽しい月であって欲しかったのに、何だか色々と大変だったな。
とにかく怒って、怒って、怒って・・・・みたいな。
役員や娘の事、色んな事で怒ったひと月だった

怒りって、すご~くストレス。
怒らずに済むんだったらほんとに楽なんだろうけどねぇ。
でも、あんまり怒りをばらまくとろくな事無いから、最大限抑えるんだけど。
でないと最近話題の○葉さんみたいになっちゃいそうだし
でも、怒ってそれ抑えて、余計にしんどいのかもね・・・

久々の「ものもらい」になったり体調的にもイマイチ、仕事もバタバタで映画に没頭できないひと月でした。
11月も引き続き、ほんとに見たい作品だけ厳選で、、、、、
出来れば癒されたいんだけどなぁ・・・・・

『ブーリン家の姉妹』

boleyn-girls-movie.jpg

監督:ジャスティン・チャドウィック 
CAST:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ 他

16世紀、イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)は、世継ぎとしての男子に恵まれない事で苛立っていた。そんな中、野心家のブーリン卿は、長女のアン(ナタリー・ポートマン)を国王の愛人にさせて一家を繁栄させようと企てる。しかし国王が見初めたのは次女で既婚者の、メアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった・・・・

16世紀のイングランド宮廷で繰り広げられた愛と憎しみの物語・・・・
エリザベス1世をこの世に産み落としたアン・ブーリンと、その妹メアリー・ブーリンの、国王ヘンリー8世を巡っての
醜い争い、そして姉妹愛が描かれた歴史絵巻。
歴史物好きプラス愛憎好きにはもってこいのお話。
おまけに豪華絢爛、当時のイングランドブルジョワの衣装を見れるだけでも十分楽しめる

しかしその物語は実に残酷・・・・宮廷は嫉妬や裏切りが渦巻く非道な世界。
名誉を得る為には血を分けた姉妹であっても家族であっても関係無く、そして男と女の愛憎劇が政治にも
影響を及ぼす時代だからコレ又驚き。
って言うか、ほんとに誰でも彼でも処刑しちゃったり、その当時の国王や教会の権限って何でもありなんやな~
ってつくづく、、、、、
だってこれ見ると、ぜ~んぶヘンリー8世が勝手に好きになって勝手に嫌いになって勝手に引っかき回して・・・
って絶対思っちゃうよね
しかしあの時代はこれが当たり前。誰も国王に背くことは出来ない時代。
実際ヘンリー8世は君主としてかなり出来る男だったらしいし、カリズマティックだったんだろうな。
でもやっぱり、滅茶苦茶やなぁ~って思いますけどね

ストーリー展開も面白かったけど、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンがほんとに素敵だった~
ブロンドでグラマーで美人のメアリー、メアリーとは対照的なヴィジュアルでありながら知的で男性を翻弄するアン。
それぞれがバチッと適役で、演技も素晴らしかった
私的には、古いお話に出るスカちゃんって、凄く好き。
彼女ってメイクを薄くすると、古い絵画から出てきたようなお顔だと思うんだけど。
だからか彼女がこういう作品に出ると、妙にリアリティがあるんだなぁ。
あと、バナ兄さんファンとしては、いくら史実とは言え絶倫で残忍なキャラだった事はちょっと残念・・・
って言うか、この作品では国王として屈強で才能豊かな人物だったって事より、ブーリン家の姉妹を巡っての
彼が描かれてたから仕方なかったけど・・・・
ま、バナ兄さんがやると悪い人には見えないんですが。
ちなみにヘンリー8世って、梅毒が悪化して亡くなったとか、、、、なるほどねぇ・・・
henry8.jpg
ちなみにコレ、ヘンリー8世が身につけていた鎧。
股間の部分が、、、 モジモジ君みたいや・・・・相当ご自慢だったようで

いずれにしても、このパワー満載の国王と知己に溢れ向上心旺盛な女性の子供が、後にイングランドを黄金の
時代に導くというのも納得。
って事で、この作品を見てから『エリザベス』や『エリザベス ゴールデン・エイジ』を見てみると、また面白いかも。
エリザベスが終始「妾の子」って言われてた事や、後々まで続くスペインとの確執も、この作品を見れば分かり
やすいですね
200px-Anne_boleyn.jpg250px-Mary_Boleyn.jpgアンとメアリー


non的お気に入り度:






『陽暉楼』

陽暉楼陽暉楼
(2002/08/09)
池上季実子緒形拳

商品詳細を見る

監督:五社英雄 CAST:緒形拳、池上季実子、浅野温子 他

大正元年冬、太田勝造(緒形拳)を駆け落ちした呂鶴は、勝造との子供を残し追っ手に殺される。残された子供、房子は12歳の時、勝造に土佐で一番の遊興、陽暉楼に連れてこられ、いつしか房子は桃若(池上季実子)として陽暉楼一番の売れっ子芸妓として名を馳せる・・・

緒形拳さんレクイエムとして久々に鑑賞。
やっぱ良いなぁ~「陽暉楼」。五社さんの作品で一番好き
昭和初期の土佐や大阪の裏世界を描いたこの作品、リアル感があってすごく良い。
勿論その時代に生きていた訳じゃないからほんとにそうだったのか分からないけど、でもこの暗澹たる雰囲気が
当時の裏社会のリアル感を出している。
そして、役者さんがそれぞれ素晴らしい・・・・
緒形拳さんを始め今は亡き役者さん、当時の任侠映画でお馴染み、小池朝雄さんや成田三樹夫さんなど、
緒形拳さんに負けずみんな超格好いいのよねぇ、、、

しかしこの作品、緒形拳さんは勿論素敵だけど、男に翻弄されながら自分を貫こうとする女達の生き様が
一番の魅力。
曰く付きの生まれでありながら土佐で一番の芸妓となる桃若、桃若の母親の面影を追い続ける勝造を
思い慕う珠子などなど、男に身を捧げながら力強く生きていこうとする女達の熱いドラマにはグイグイ
引き込まれる。
桃若扮する池上季実子さんも美しく艶っぽく幸薄い芸妓を見事に演じているけど、この頃の浅野温子
さんの熱気を帯びた演技には圧倒される。
所謂トレンディードラマでの彼女より前の若いエネルギーが溢れている頃だけど、そのエネルギーそのまま、
亡き女を思い続ける男への嫉妬心、そこからくる桃若への思いを、パワーで演じてると言う感じ。
演技が上手いとか何とか言う前に、そのパワーにやられてしまう。
そんな、池上喜美子@桃若VS浅野温子@珠子のお手洗いでの決闘シーンは今見てもやっぱりすご~い
アレ、絶対本気、、、、浅野温子さん、池上さんの髪の毛引っ張り回してるよ~

って事で、『さくらん』なんて目じゃない女の対決が、そして女衒家業のどす暗い世界が見れるこの作品、
色んな意味で面白いのだっ
女は哀しく、そして強く・・・・それをまさに見せつけてくれる作品です。


non的お気に入り度:

ものもらい、、、

この土日、久々の「ものもらい」で映画どころじゃなかった~
これはもう、仕事&パソコン見つめすぎ?
おまけにこの季節の変わり目のアレルギーがプラスして、目にばい菌が入ったぁ~

すご~く久しぶりの「ものもらい」。関西では「めばちこ」って言いますが。
実は25年ぐらい前に、このものもらいがしこりになって残って、切開手術をしてるのです。
「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」っていう病名で、米粒ぐらいのしこりが上まぶたに残っちゃって・・・・
そりゃあ25年前ですから、麻酔もろくにかけられない訳だし、痛かったに決まってるんだけど。
もうそんな事の無いように、急ぎ眼科で診察。
点眼と飲み薬を頂いて、少し腫れは引いたけど、まだなんとなくまぶたが痛いし、、、、
飲み薬のせいもあってお腹も壊すし、、、、

相変わらずの絶不調だわ・・・・

そんな中、亀屋万年堂70周年記念とか言う、ナボナセットをゲット。
nabona.jpg
「ナボナはお菓子のホームラン王です。」って事で、王さん登場

ナボナは関西には無いので帰省の際のお土産で買ったりするんだけど、なかなか美味しい
栗とかラズベリーとか、色んな種類が入ってました


富士サファリパーク~♪

sheep.jpg
久々に富士サファリパークへ行って動物たちと触れあってきました~
ほんとは富士山を撮りたくって行ったんだけど、雲ってて見えなかった、、、、

詳しくはこちらで・・・・「sweet*photo」

緒形拳さん追悼ドラマ 『破獄』

hagoku.jpg
昭和11年、盗みに入った際人を殺めてしまった佐久間(緒形拳)は、無期懲役囚として青森の刑務所に収監される。素行が悪いとして独房に入れられるが簡単に脱獄。その後捕まるもまた簡単に脱獄に成功し、その後も捕まっては脱獄の繰り返し。最終的に佐久間は網走刑務所に送られる・・・
これ、この作品の緒形拳さん・・・・これこそが緒形拳だっ

脱獄に執念を燃やす男をギラギラと演じる緒形さんは、実におぞましく格好良く・・・・
この脱獄囚を最後まで見つめる警官の役に扮した緒形さんの親友、津川雅彦さんとの演技合戦もみもの
だけど、この緒形さんを見ると、彼がいかに類い希な、他にない役者だったかが分かる。
緒形拳が作品その物・・・・そう言わざるを得ない演技なのです。

何と言っても顔、、、、目が怖いのよ、、、、
ogataken.jpg
テレビの画面で、明るい画面で見ていても、ゾゾッとする・・・・
「どうしてこの人、こんなに怖い顔なの? 何かあったの?」 改めてそう思ってしまった・・・
それは最早「人」の顔ではない、、、、まるで地獄から這い出てきた別の生き物のよう・・・・

また、スパイダーマンのように独房の壁をつたったり、みそ汁を錠に注ぎながら鉄を腐らせたりと、脱獄パワーを
発揮する主人公を見事に演じ、緒形さん自身の演技エネルギーの凄まじさにただただ唖然としてしまう。
このパワーはどこから来るのか・・・・この人のこの強烈なエネルギーは何なのか・・・・
人の「業」を表現させると、何故にこんなに素晴らしいのか・・・・

その目で、演技で人の心を捕らえ離さない緒形拳さんの演技は、間違いなく永遠に語り継がれるでしょう。
この作品、必見です


緒形拳さん追悼ドラマ 『帽子』

boushi.jpg
広島、呉。帽子作りの老職人の春平(緒形拳)は、寂れた帽子屋を一人で切り盛りしていた。注文も少なくなり、物忘れも酷くなった春平のところには、時々警備会社の吾郎(玉山鉄二)がやって来る。彼も又失敗が多く、自信を無くしていた。そんなある日、家を出た吾郎の母親が、春平が昔仲良くしていた女性、世津(田中裕子)だと分かる。原爆症で余命僅かな世津に会うため、春平と吾郎は世津のいる東京へ向かう・・・・
このドラマは今年撮影され、やはり緒形さんはギリギリの体力だっただろう事が伺えます。
年老いた老職人・・・・息子家族にも見捨てられたような形で只1人、帽子屋を営む老人。
そんな役に扮した緒形さんは、やはり少し辛そうではあるけど、頑固でありながらお茶目な老人を絶妙に演じて
くれています。

帽子屋を継がせる為にも東京にいる息子に会いたいものの、自分を煙たがっている息子家族に会う勇気も無く、
では寂れた帽子屋と、そして老いていく自分はどうすればいいのか、、、、
メガネを外し、鏡の中の自分と自問自答する老人、緒形さんのその瞳は、かつての凄みは見られないものの、
長い年月の様々な人生の色を映し、その奥には確かに彼が紛れもなく「緒形拳」であるという証が鈍く輝き、
その目を見ているだけで、何とも言えず胸に迫るものがありました。

そして、田中裕子さん扮する世津と会う春平・・・・
その2人の絡みのシーンは、これはもう涙無くして見れない、、、、、
ドラマでは世津が余命僅かと宣告され、その世津が、自らの人生の素晴らしさを、「あなたの帽子があったから、
私は幸せだった。」と春平に語る。
そんな世津、田中裕子さんを見つめる緒形拳さんの瞳は、優しく、実に優しく・・・・
かつても共演した田中裕子さんの全てを自らの眼に焼き付けるかのように、本当に暖かくて・・・
それは単に、かつての幼なじみという役柄に対するものを超えた、緒形さん自身の何かがそうさせているようで、
それを思うだけでもう、泣けてしまう、、、、

最後まで、本当に最後まで素晴らしい役者さんだった緒形さん。
老いても尚、彼が他の誰にも返られない俳優であったのだと実感したのでした。

『トウキョウソナタ』

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監督:黒澤清 CAST:小泉今日子、香川照之、小林友 他
カンヌ映画祭「ある視点部門」 審査員賞受賞

平凡なサラリーマンの佐々木竜平(香川照之)はある日突然リストラを言い渡され退職し、家族には内緒で職を探し出す。そんな中、次男の健二(小林友)がピアノを習いたいと言い出すが、竜平が大反対する。そして長男の貴は、アメリカに行って軍隊に入隊すると言い出す・・・・

リストラされた父親、黙って不満を溜め込む母親、家庭に背を向ける長男、1人孤独に墜ちる次男、、、、、
かくも哀しく滑稽なこの物語の家族は、今まさにこの日本にとってタイムリーな、象徴的な家族で、その風景は
どれも決して他人事では済まされない。
株価暴落のニュースが飛び交う昨今の世情を、そのまま映し出している。

リストラされた父親は絶望しながらも家族には自分を偽り続け、いつしか家族それぞれの心のベクトルが
違う方向を向き、元に戻したいと願いつつもその術も分からず・・・
本来家族は皆で一つの船を漕ぎ、苦しい時もお互いを思いやり乗り越えなければならないもの。
確かにこの時代、安定した生活の中で子供を育てるというのは簡単なことではない。
ともすればそれぞれがそれぞれに、濁流に飲み込まれそうになる。
けれども何があっても家族は共に手を取り助け合って乗り越えていきたい・・・・
たとえ他人と上手くいかなくても、家族とはそのような存在であって欲しい・・・・・
自らの恥を堂々とさらけ出し、そして受けとめ合う、唯一無二の存在であって欲しい・・・・

この作品を見ると、その船の漕ぎ手である親、、、、親がぶれると全てがぶれると言うことを改めて痛感します。
親がぶれると、いつか社会に飛び立っていかなければならない子供が、1人の人間として巣立てなくなる。
しかし親が、親たるプライドをかなぐり捨て真っ正面から家族に向き合うことが出来れば、それが出来れば
もしかしたら大人より純粋で大人より逞しい「子供」が家族に癒しを届け、立て直すきっかけをくれるかも
しれない。
子供って、、、、、素晴らしいのです、、、、、それは家族の光であり希望であり、命だから、、、
か弱く情けない、大人の目を覚ましてくれるのは、やはり「子供」なんだ・・・・

失業した事を家族にうち明けられない父親に、大好きな役者さん、香川照之さんが流石の演技。
彼の情けなく失望した顔は、最早芸術的!
そして、崩壊しそうな家族を見守りつつもどこかで解放されたいと願う主婦に、キョンキョン。
彼女は上手よね。。。こういう飄々としながらもどこか哀しいキャラ。

映画としては最後まで退屈することなく登場人物がどうなるかに目が離せず面白かったけど、後半、突然
展開が変わった場面で賛否が別れそう・・・・
あの場面が邪魔になるかならないかで、かなりこの映画の感想が変わってくると思うな。
私的には全くそこに違和感を感じなかったわけではないけど、ラストはやはり涙を流さずにおれませんでした。。。。

non的お気に入り度:





緒形拳さん、急逝

日本を代表する名優、緒形拳さんが亡くなられました。
先日のポール・ニューマン逝去のニュースもショックだったけど、緒形拳さんが亡くなられたとはあまりに突然で
本当に驚き。先日まで公の場に出ていらしただけに。

緒形さんのブログを拝見すると、最近では食事にかなり気を遣っていらっしゃったことが伺えます。
亡くなられる数日前まで更新されていて、それも驚き、、、
そしてお茶目な一面もかいま見える、ほのぼのとした素敵なブログです。こちら→「hara8bunme」

25年前、私が映画を本格的に見始めた頃には既にスターだった緒形拳さん。
その演技は子供の私にも印象に強く残る物でした。
最初に彼を見たのがNHK大河ドラマの『峠の群像』での大石内蔵助役で、そのドラマで惚れてしまい、それ以降
基本的には洋画を見ていても、緒形さんの出る作品には興味が沸き友人と映画館に行ったりビデオを借りて
見たものです。

彼の出演作全てを見たわけではないけど、私が見た中で強く記憶に残っているのは、、、
『鬼畜』 『北斎漫画』 『楢山節考』 『陽暉楼』 『櫂』 『火宅の人』 などなど。
そして、『長い散歩』では哀れな少女と長い旅に出る、哀愁いっぱいの男を見事に演じ、私は溢れ出る涙を
止めることが出来ませんでした。
そして最近では藤沢周平作品に、渋い脇役として出られています。

昔は演技が素晴らしいだけではなく、ギラギラしてとても色っぽくて、女優さんとの絡みも多かった緒形さん。
役者さんとしてだけではなく、女から見てとても魅力的ないい男だったなぁ。。。
今、若い頃の緒形さんの様な役者さんがいるだろうか・・・・
灰汁が強く、でも飄々としていて、あれほどの存在感を放つ人がいるだろうか・・・・

本当に寂しいけど、沢山の素晴らしい作品を見せて下さって感謝しています。

ご冥福をお祈りします、、、、

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『宮廷画家ゴヤは見た』

goya1.jpg

監督:ミロス・フォアマン 
CAST:ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン、ステラン・スカルスガルド 他

18世紀末のスペイン、画家のゴヤ(ステラン。スカルスガル)は宮廷画家として任命される一方で、社会を批判する風刺画も描き続けていた。そんな中彼のお気に入りで商家の令嬢のイネス(ナタリー・ポートマン)が、ロレンソ神父(ハビエル・バルデム)が指揮する異端審問所に召喚され囚われのみとなってしまう・・・・

18世紀末、激動のスペインに生きた天才画家、 フランシスコ・デ・ゴヤ。
彼は宮廷画家である一方で圧制を敷いていた王家や、異端審問を批判する風刺画を描き続けていた。
この作品は残酷なスペインの歴史を背景に、彼が描いた二人のモデル、商家の美しい令嬢イネスと、強い権力を
持っていた神父ロレンソの波乱の半生を描いたもの。

いやまぁなんというか、、、、歴史物好きなんだけど、辛いのよね、、、
いつも映画が始まってからそれに気付くんですけど、、、

厳しい異端審問、フランス革命など、当時のスペインは権力の移り変わりが激しく、ゴヤも、そして人々も時代に
翻弄された。
美しい娘イネスはいわれのない異端の罪でとらえられ厳しい尋問を受け、そしてそんな彼女をとらえたロレンソは、
イネスの美しさに魅せられる・・・
二人は激しい時代の流れの中でそれぞれに波乱の人生を送ることになるけど、名誉に執着したロレンソは
どうあれ、イネスの人生を思うとやりきれない辛さでいっぱいになる。
思わず目を背けそうになる場面もあったりして
この作品がフィクションだとしても、当時この様な女性は多くいただろうし。
つくづくこの時代の異端審問などという文化に、この様な女性を生み出した社会に怒りが沸き、スペインの
哀しい歴史を痛感しました。

役者さんの演技が秀逸。
ハビエル・バルデムもナタリー・ポートマンも素晴らしかった
欲望に勝てない神父に扮したハビエル・バルデムは、この作品でもなんか超怖かった、、、
あんな神父様、何考えてるか分からなくてほんま怖いわ・・・
囚われ解放され、幻想の愛に生きる女に扮したナタリー・ポートマンの演技も哀しくて、哀しくて・・・
そして画家として社会を、彼らを見続けたゴヤに扮したステラン・スカルスガルドも、絶妙な存在感でした。


non的お気に入り度: