Something Better

映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
2009年01月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728 ≫ 2009年03月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2009年02月
ARCHIVE ≫ 2009年02月
      

≪ 前月 |  2009年02月  | 翌月 ≫

『チェンジリング』

Changeling_650b.jpg

監督:クリント・イーストウッド 
CAST:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ 他

1928年、ロサンゼルスの郊外に暮らすクリスティン・コナーズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、シングルマザーとして9歳の息子、ウォルターと平穏な日々を暮らしていた。ある休日、急な仕事から帰宅したクリスティンは、家で留守番をしているはずのウォルターがいなくなっている事に気付きロサンゼルス警察に届け出る。そして5ヶ月後、ウォルターが発見されたという連絡が入り迎えに行くが、ウォルターだと名乗るその少年は、明らかにウォルターではなかった・・・
実話を元にした作品。

やっぱりイーストウッド作品にはずれ無しだわ 
押しつけがましくなく飽きさせないストーリー展開、役者の演技全て良し。そこそこ長い作品だけど、全く
退屈しなかった~
いつもながらに音楽もグ~で、胸に重くズシッと響きました。母の立場としてもなかなか辛かったけど・・

こんな事が本当にあったなんて・・・・なんて残酷で、そしてなんてやりきれない・・・・
当時のアメリカの警察の腐敗っぷりはある程度知っていたけど。

突然行方不明になった一人息子。当然警察に届けるが、見つかった少年は違う人物。
その子が息子ではないと声高に叫ぶほど母親は警察から圧力を掛けられ、挙げ句の果ては精神病棟へ。
その過程は見ていてイライラ・・・・見てるこちらもものすごいストレス
警察の息がかかった医者も皆、彼女が当然の事を言う程奇人扱いにする。
それは実に、実におぞましい光景・・・・・本当に許せない。腹立たしい。
奴らは全く罪の無い、寧ろ苦しみに打ちひしがれる人々に権力を理不尽に振りかざし、奈落に突き落とす・・・・

しかしそんな時でも変わらないのは母の深い深い愛。そして、その愛が故の逞しい意志、凛とした姿。
母親は、子供のためなら火の中でも飛び込んでいける・・・・
勿論、子供が行方不明なんて決してあってはいけない事で、決して経験したくない事。
しかし皮肉にもこの母、クリスティンの、我が子の行方不明事件に於いての行動が、それまで腐りきっていた
ロサンゼルス警察の化けの皮を剥ぎ、多くの人を救うことになる。
full_63799.jpg

オスカーにもノミネートされているアンジーの演技は素晴らしく、彼女自身子を持つ母としてリアルで見応えの
あるものだった。
また、彼女を救うべく立ち上がった牧師役のジョン・マルコヴィッチも流石の存在感。
そして、この事件に絡む凶悪事件の犯人役の演技も超不気味で、彼とアンジーとのぶつかり合いには
目が離せなかった。

親はどんなことがあってもその姿を確認するまでは、我が子がどこかで必ず生きていると信じるもの。
そして、その姿を見付けるためにはどんな事にも恐れずぶつかっていける・・・・
しかしそれと同時に、「あの時ああしていれば・・・・」という後悔の思いで苦しみ、自らを責め続けるだろう。
腐敗した警察を糾弾する逞しさを見せる一方で、我が子を思い、おそらく自責の思いの十字架を背負っている
であろうクリスティーナの姿には、涙無くしては見れなかったわ・・・・・
今年初、涙、涙の作品でした。


non的お気に入り度: