Something Better

映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
2017年04月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年06月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2017年05月
ARCHIVE ≫ 2017年05月
      

≪ 前月 |  2017年05月  | 翌月 ≫

『花芯』



瀬戸内寂聴著「花芯」の実写化。
夫を愛せず不倫に落ちる女の話。
はい、寂聴さんお馴染みの人妻不倫ものです。

主人公は若い頃から自由奔放な性格。
だからか許嫁と結婚するもどこかつまらなそう。
子供が出来、真面目な夫に養われ幸せなはずなのにいつもなんか冷めてる。
そんな折、夫の転勤先で隣に住む夫の同僚を好きになってしまう。
恋焦がれ、初めて本気で男性を好きになったと自覚し、ついにその男性と結ばれる。
が、結ばれたら恋は終わり…
そういう女性のお話。
心より体。心より子宮。
男に抱かれてる時だけ生きる実感を持つ。
そういう女性のお話。

いつも瀬戸内寂聴さんの作品には、小説にしろ映画にしろ、主人公に共感できなくても
それなりに楽しませてもらってる。
でもなんだろなぁ、この作品、悪くはないけどちょっとあっさり描かれ過ぎかなぁ。

冷たくも奔放な主人公を演じた村川絵梨さん、これまではドラマとかで脇役でしか
見た事無かったけど、凄く良かったと思う。
いつも冷めた感じ、その中に見え隠れする色香が匂い立ってくるような女性を
見事に表現してたと思う。
この女優さん、こんな綺麗やったっけ?って思いましたもん。

でも、例えば恋焦がれて不倫に落ちた相手と初めてそうなった時、その後の描写とか、
もっと繊細に描かれればなぁと、なんか、あと一歩感が。
そんな、良いんだけど何となく物足りない、そういう感じの作品でした。

『境遇』



違う養護施設で育ち、その同じ境遇故に親友になった陽子と晴美。
ある日陽子の一人息子が誘拐され、晴美も協力して真犯人を捜す内に見えてくる
二人の真実の物語。

このお話、テレビドラマの為に書き下ろされたらしく。
ドラマ見てないわー

で、うーん、湊かなえさんにしては弱いと言う印象。
一気読みはできたけど、途中で犯人の目星はつくし、ドロドロ加減もいまいち。
いや、決してドロドロを期待してたという訳では無いにしても、あの展開だと何と言うか
もっとこう、もっとひねられても良さげな感じがしたので、湊かなえ作品なら。
結末も割と爽やかで、何とも言えない不完全燃焼感。
いずれにしてもテレビを意識されたって事なのかな。

『まひるの月を追いかけて』



歴史深い奈良の街を旅しながら3人の男女の真実が明らかにされていく物語。

初めての恩田陸作品。
最近よく聞く作家さんなのであまり何も考えず目に留まった作品を読んでみた。
風景、主人公やその他登場人物の描写などが終始素直に表現されていて頭に
するすると入ってくる。
と言うことで読みやすくはあったけど、内容としては…うーん…

昔から仲が良かった男女の本当の心の中を探っていく旅が描かれてた訳やけど、
登場人物の本当の気持ちが明らかになっていく展開はそれなりに楽しかった。
でも、奈良の街を探索する描写がどうも…
あとでちゃんと帯を見たら、ロードノベルって書いてあるやん!
実はロードもの苦手(^^;

それにやっぱり私はもちょっとドロッとしたのが好きなんだわ結局…
登場人物皆さん綺麗な印象。
そういうのにはどうもいまいち惹かれなくて。
ドロドロ読み過ぎてすっかり毒されたわ笑

恩田陸さんの作品って、人間の深い部分もあっさりと描かれてることが多いと
後で知ったけど、もしかしたら違う作品ならもっと楽しめるかもしれない。
今度はもうちょっとちゃんと調べてまた恩田陸作品読んでみよう。

『さよなら歌舞伎町』



新宿歌舞伎町のラブホテルを舞台に様々な人間ドラマを描いた作品。

ラブホテルに勤務する人達、ラブホで風俗の仕事をする韓国人女性とその彼氏、
不倫カップルなどなど、一つのラブホテルを舞台に繰り広げられる悲喜こもごもの人間ドラマが
おかしかったり切なかったりでなかなか面白かった。

前田敦子が大胆なセリフで!って確か公開当時話題になってた記憶やけど
いまいち目立たない役どころ。
主演の染谷将太くんが良かったな。
あと、脇役でちょこちょこ見かける女優さん、河井青葉さんの大胆演技も良かった。

『形影相弔・歪んだ忌日』



西村賢太小説の主人公、北町貫多が芥川賞を受賞してからの生活、母親からの手紙について、
そして同棲して別れた女の事を相も変わらず振り返ったり、また相も変わらず師と慕う作家、
藤澤淸造についてが書かれた作品。

芥川賞を受賞して有名になってからの西村賢太氏=北町貫多は本を書くことをやめたの?
なんて勝手に思ってたけど、書き続けなければならないという使命にかられていたようで
良かった(^^)

本作品では上述のお話が西村賢太節によってサクサクっとオムニバスに綴られていて
また一気読み、あっという間に読み終えた。
秋恵との思い出、彼女への思慕などはこれまでの作品とほぼ同様なんだけど、
何度読んでも面白い。
そして芥川賞を獲って有名になったが為に生じた不本意な事柄なども書かれていて、
やはり色々あったんだなぁと。

他にも色んな作品が知らぬ間に出ていたようで。
時間が出来たら読んでみよ。