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『イズ・エー [is A.]』

イズ・エー [is A.]イズ・エー [is A.]
(2005/05/25)
津田寛治、小栗旬 他

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監督:藤原健一 CAST:津田寛治、小栗旬、内藤剛志 他

ある日渋谷のファミリーレストランで大量の死者を出す爆発事件が起きる。捕まったのは14歳の中学生、勇也(小栗旬)。勇也は少年法により4年で少年院を出所する。一方爆発事件で家族を失った刑事の三村(津田寛治)は絶望的な生活の中勇也の出所を知る・・・

何とも暗く重い作品。
いとも簡単に多くの人の命を無差別に奪った少年の家族と、彼によって全てを奪われた被害者の家族、
それぞれの葛藤が描かれた作品。
親と子、加害者側と被害者側・・・・それぞれの対峙がどれも息詰まるもので、緊迫感に溢れている。
特に、加害者の父親と被害者の父親、彼らが彷徨う地獄は出口が見えず、どちらの親がどうだとか
比較のしようがない程、どちらもがどす黒い暗黒の中にいる。
そんな父親を演じた内藤剛志さんと津田寛治さんの演技は素晴らしく、彼らの迫真の演技に共感し、
同じ子を持つ親としてとても辛くなってしまいました。
ただ残念なのは、あんな大罪を犯した少年の心の闇が今ひとつ見えてこないこと。
最初から最後まで淡々と冷血な少年のまま。彼の家族が特別悪いとも思えない。
結局何故そうなってしまったのか、その悪魔のような残酷な心の本当の部分が最後まで見えてこなかった。
少年を演じたのは今最も旬の、小栗旬。彼の演技は悪くないんだけど。
まぁ、現代の少年犯罪って、その動悸がハッキリと分からないのが殆どなんだろうけど・・・

加害者の家族、被害者の家族、だれもがどちらにもなり得る可能性を秘めているだけに、
何とも恐ろしい作品です。


non的お気に入り度:

Comment

二人の父親
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nonさん、お邪魔します♪
まだブログを始める以前に観賞したので記事にもしていないのですが、
注目していた小栗君の作品というだけでなく子をもつ一人の親として、双方の親に同情を禁じ得なかったものです。
大人の理解を超えたイマの少年犯罪、ということが先ずあってという作られ方でした。
これはこのまま少年や、大人に投げかけられた「生きる」ことへのメッセージなのでしょうか?
救いの無いラスト。リアルなのかも知れませんが私も残念に思いました(U_U。
2008年01月19日(Sat) 17:34
編集
◆kiraさまへ
こんにちは♪ コメントありがとうございます☆

被害者の親、加害者の親、どちらにも共感が出来、その点では子を持つ親にとったら胸が痛くなる作品ですね。
しかし責めてあの少年の心の奥がもう少し分かれば、
何かヒントがあれば・・・と思ってしまいました。
ラストは本当に救いが無くて、とても辛いものでしたね・・・
2008年01月19日(Sat) 18:58












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