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『ディア マイ ファーザー』

ディア マイ ファーザー [DVD]ディア マイ ファーザー [DVD]
(2008/11/21)
エリック・バナフランカ・ポテンテ

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監督:リチャード・ロクスバーグ 
CAST:エリック・バナ、フランカ・ポテンテ、コディ・スミット=マクフィー他

1960年、ロミュラス・ガイタ(エリック・バナ)はドイツから自然がいっぱいのオーストラリアの田舎町に移住し、息子のレイモンド(コディ・スミット=マクフィー)と暮らしていた。ロミュラスの妻、クリスティーナ(フランカ・ポテンテ)は移住後、慣れない家を出て恋人を作り、時々ロミュラス達の元に戻ってくると言う生活をしていた・・・・

日本未公開だけど、オーストラリアで高評価だった作品。
バナ兄さん主演作品って事でもレンタル、待ってました~

監督は『ヴァン・ヘルシング』でドラキュラ伯爵に扮したリチャード・ロクスバーグ。
原作者はこの作品の主人公で、作家、哲学者のレイモンド・ガイタって人。
聞いたこと無かったけど、オーストラリアでは有名なのかな・・・・
そんなガイタさんの、波乱に富んだ子供の時代を描いた作品。

全編通してとても静か。そして、広大で穏やかなオーストラリアの景色を背景にしながら、そこに流れる
人間ドラマは残酷で冷たく、その対比がなかなか良い。
始まりは微笑ましい父と息子の情景・・・・それは一見とても和やかな光景なんだけど、明らかにそこには
何かが欠けている。
それはロミュラスの妻であり、レイモンドの母・・・・この家には母が何故いないのか・・・・

レイモンドの母、クリスティーナは若く美しい・・・・だけど、母親としてはかなりの欠陥人間で、公然と浮気をし、
そして時々ロミュラスとレイモンドの住む家に戻ってくる。
そんな母親でもレイモンドにとってはたった1人の大切な母親。
また夫のロミュラスもクリスティーナへの愛を断ち切れず、実に身勝手な女性ながら離婚をしない。
日頃は一緒に過ごさない母親なのに、この父子は心のどこかで彼女の存在を支えにしていたのかも知れない。

時々しか帰ってこない母親、大喧嘩する両親、母が愛する知人の男、その男と母との間に出来た妹、
そして、いつまでも奔放でだらしのない母の姿、常軌を逸する父親・・・
レイモンドは幼い心をいっぱいにしながら自分が愛する大人の泥沼劇を見つめ、その小さな心を平常に
保ちながら吹き荒れる嵐の中を生きている。
大人は勝手。ほんとに勝手だ。小さな子供を置いて、自分のことばかり。
それでも両親を心から愛し、必死で彼らを待つ健気なレイモンドの事を思うと、とても哀しくなってくる・・・・

この作品でバナ兄さんと共に高く評価されたのが、主演のレイモンドに扮した男の子。
この子、すご~く上手かった
音楽も無く静かなこの作品、とにかく親に振り回されるレイモンドがどうなっていくかに一番目が行く。
と言うことで、彼の演技にガッツリかかってると思うんだけど、素晴らしかったわ。
目の演技がほんとに上手で、目だけで十分その心中を表現してくれていた。
また、奔放な母のフランカ・ポテンテも良かった。
この女優さんって私の中では結構ワイルドなイメージがあるんだけど、この作品では髪をブロンドにし、
色っぽく、とても綺麗なママだった。
Romulus-c2.jpg
ブサイクになったり美人になったりする女優さんやわ・・・・

子供は大人が思うより強く、大人は子供が思うより弱い・・・
大人は時にとても愚かで、そんな大人を見つめながらも子供は地に足をつけて踏ん張っている。
でもやっぱり、親にとっては子供が命で、子供は親の愛が無いと強く生きていけない。
どんな事があっても無くなることのない父と子の愛が静かに描かれ、ジュワ~っと胸に響く作品でした。


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