江戸時代、厳しい身分制度故の理不尽な世の中にあって潔く生き抜く武士達の生き様、
友情などが描かれた時代小説。
号泣はしなかったけどホロっと泣けた。
侍の心の美しさに泣けた。
光と影…そのどちらもが美し過ぎて泣けた。
しかしどっちかって言うと男性向きの物語。
江戸時代、武士間にも激しく理不尽な身分制度があった。
主人公やその友人達はそんな中でも常に前を向いて侍然とした生き方を貫く。
その姿は現代に生きる私達では勿論理解し難いもの。
どうかすると切腹、何をするにも命を賭す。
しかしこれが日本人の「美」のひとつだったのだろうと思う。
本作品は百田さんが思う究極に格好良い男の作品。
我を失くして相手を立てる事のカッコ良さが描かれた物。
実に惚れ惚れする程素敵な男達だ。
じゃあ今ここまで出来る男はそうはいないとは思うけど、家族の為、友の為、愛する者の為に
身骨砕く男はいるはず。
だから、働くお父さんは皆侍です。
最後に袋とじがあり。
それを読むのは自由で、読むなら本文を読み終えた数日後にして欲しいと百田さんは
述べられてるけど、確かに読んだらまた感想変わってくるかな…
百田さんの仰る通り要らんと言えば要らんけど、あったらあったで改めて感動する人もいるやろな…
Comment