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『チャイ・コイ』

チャイ・コイチャイ・コイ
(2002/06)
岩井 志麻子

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日本に恋人がいながらベトナムの青年に一目惚れし、深い関係になって行く過程を
描いた作品。

これまで読んだ志麻子作品に何度も登場したベトナムの愛人、その彼に何故惹かれたのか、
どうやって男女の関係になったのかがこの作品でよく分かった。

いわゆる官能小説。
志麻子作品はだいたいエロいけど、私が読んできた中でも最も描写が具体的で猥褻
じゃないかな。
いやしかし、猥褻と言うにはあまりに美しいと言うか…
確かに猥褻なんだけど、その描写を色鮮やかに彩る志麻子さんの筆力にまた私は圧倒
されてしまった。

彼女にとったら暑いベトナムで見るもの聞くもの、食べて飲むもの全てが愛人との睦事に
結びついていて、その一つ一つの表現が実に繊細で大胆で美しい。
寝たい男を思うだけで女はこんな事を思い、こんな風になり…
性描写より、欲情する女の心の襞を描いた極彩色な表現に私は酔った。

本作品も多分著者自身のお話だろうけど、よくぞここまで性癖を晒しちゃってw 
ま、多少脚色もあるやろうけど。
いつもの様に私は彼女を思い出しながら、なんでモテる?って思ったけど、
とにかくあの方は若い頃からフェロモンを発散してたらしい。
男だけが好む臭いを発散してたんだろう。

とにかくベトナムの愛人は、彼女にとっては関係を持った数多くの男の中でも
余程心に深く刻まれた人なのでしょう。
この作品でそれが改めてよく分かった。
女性が好む官能小説だと思います。お勧め。

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