

第89回アカデミー賞、第74回ゴールデングローブ賞受賞作品
マイアミの貧困地域、母親が麻薬常習者でいじめられっ子の少年シャロンが、父親のように
接してくれた麻薬の売人や心から愛した友人との出会いなどを経て大人になっていく様を
描いた物語。
まず最初の感想が、こういう作品がアカデミー賞獲るのかあ。。。ってことでまぁそれは毎年
思ってる事なんですが笑
それはつまらないという事では決してなく。
とても素晴らしい作品でした。
シャロンがダメダメな母親に育てられながらもグレることなく、いやちょっとはグレてよって
思ってしまうほど、彼はいくつになってもいじめられっ子で。
だからそんな彼が青年になった時の姿は、その生業は決して良くないんだけども、それでも
なんかちょっとホッとしたりして。
寂しくて誰も守ってくれなかった少年時代、唯一彼を包んだのは麻薬の売人の男。
だから彼はそうなった。
そして思春期に愛した友人への愛も貫いた。
静かな展開の中で一人の少年がどうやって生きていくのか目が離せず、何とも言えない
余韻の残る作品でした。
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