Something Better

映画、読書感想などボチボチ書いていきます★
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『ダウト ~あるカトリック学校で~』

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監督:ジョン・パトリック・シャンリー CAST:メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン 、エイミー・アダムス 他

1964年、あるカトリック系教会学校。人望の厚いフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)が1人の黒人生徒を呼び出し、その後若い教師のシスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)がその事を不審に思い、生徒からも恐れられる厳しい校長、シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)に相談する。シスター・アロイシスはフリン神父に強い疑念を抱くようになる・・・・

キャストの多くが、主演、助演などでオスカーのノミネートに挙がった本作品。
って事でとにかくこの作品、元々舞台劇と言うこともあり、それぞれの役者さんの演技が見所。
上映時間は短めで、アッという間に佳境が訪れて終結に向かう。
その短時間で繰り広げられる、メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、フィリップ・シーモア・ホフマン、黒人生徒の
母親役のヴィオラ・デイヴィスの熱い演技にグイグイ引き込まれる。
役者さんの演技合戦が好きな私には好みの作品。

1960年代、ケネディ大統領が暗殺された直後の教会学校。
人種差別も色濃く残る当時の学校で、生徒から慕われる神父と差別待遇に遭いながらも懸命に学校に通う
1人の少年との関係に、校長が疑念を抱き出す。
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元々、同じ神に仕える者としても価値観が相反する神父と校長。
神父は革新的で自由、戒律を気にする事無く寛容。一方校長は、自らを厳しい戒律の元に置き、それを
生徒などにも強要する人。
哀れみを重んじるか規律を守るか・・・・
この2人の対決は、メリル、シーモア・ホフマン両演者さんの名演もあり見応えがあって目が離せない。
どちらが正しいのか、本当にあったのか、なかったのか、そしてどうなっていくのか・・・・
そしてそんな2人の間で揺れ動く若い教師に扮したエイミー・アダムスの演技も素晴らしかった~
また、黒人生徒の母役のヴィオラ・デイヴィスも、ちょこっとしか出番が無いながらも印象に強く残る演技を
見せてくれた。

物語は一見シンプルに感じるけど、実に深い。
個人的感情から根拠の無い噂を信じ、流し、疑い、陥れようとし・・・・・と言う、俗世間でもよく見られる人と
人との醜い心の有様が、神に仕える人達を巡る聖なる場所で生々しく描かれ、「人間の原罪」とは何かを
考えさせられる・・・・

とにかく、やっぱりメリル・ストリープ!この人凄いわぁ~
踊って歌って弾けてたかと思うと、今度は怖い頑固じじいみたいな顔でカッチカチの演技・・・さすがです。
そして彼女を取り巻く名優の名演、それだけでも一見の価値有りの作品です


non的お気に入り度:

『チェンジリング』

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監督:クリント・イーストウッド 
CAST:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ 他

1928年、ロサンゼルスの郊外に暮らすクリスティン・コナーズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、シングルマザーとして9歳の息子、ウォルターと平穏な日々を暮らしていた。ある休日、急な仕事から帰宅したクリスティンは、家で留守番をしているはずのウォルターがいなくなっている事に気付きロサンゼルス警察に届け出る。そして5ヶ月後、ウォルターが発見されたという連絡が入り迎えに行くが、ウォルターだと名乗るその少年は、明らかにウォルターではなかった・・・
実話を元にした作品。

やっぱりイーストウッド作品にはずれ無しだわ 
押しつけがましくなく飽きさせないストーリー展開、役者の演技全て良し。そこそこ長い作品だけど、全く
退屈しなかった~
いつもながらに音楽もグ~で、胸に重くズシッと響きました。母の立場としてもなかなか辛かったけど・・

こんな事が本当にあったなんて・・・・なんて残酷で、そしてなんてやりきれない・・・・
当時のアメリカの警察の腐敗っぷりはある程度知っていたけど。

突然行方不明になった一人息子。当然警察に届けるが、見つかった少年は違う人物。
その子が息子ではないと声高に叫ぶほど母親は警察から圧力を掛けられ、挙げ句の果ては精神病棟へ。
その過程は見ていてイライラ・・・・見てるこちらもものすごいストレス
警察の息がかかった医者も皆、彼女が当然の事を言う程奇人扱いにする。
それは実に、実におぞましい光景・・・・・本当に許せない。腹立たしい。
奴らは全く罪の無い、寧ろ苦しみに打ちひしがれる人々に権力を理不尽に振りかざし、奈落に突き落とす・・・・

しかしそんな時でも変わらないのは母の深い深い愛。そして、その愛が故の逞しい意志、凛とした姿。
母親は、子供のためなら火の中でも飛び込んでいける・・・・
勿論、子供が行方不明なんて決してあってはいけない事で、決して経験したくない事。
しかし皮肉にもこの母、クリスティンの、我が子の行方不明事件に於いての行動が、それまで腐りきっていた
ロサンゼルス警察の化けの皮を剥ぎ、多くの人を救うことになる。
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オスカーにもノミネートされているアンジーの演技は素晴らしく、彼女自身子を持つ母としてリアルで見応えの
あるものだった。
また、彼女を救うべく立ち上がった牧師役のジョン・マルコヴィッチも流石の存在感。
そして、この事件に絡む凶悪事件の犯人役の演技も超不気味で、彼とアンジーとのぶつかり合いには
目が離せなかった。

親はどんなことがあってもその姿を確認するまでは、我が子がどこかで必ず生きていると信じるもの。
そして、その姿を見付けるためにはどんな事にも恐れずぶつかっていける・・・・
しかしそれと同時に、「あの時ああしていれば・・・・」という後悔の思いで苦しみ、自らを責め続けるだろう。
腐敗した警察を糾弾する逞しさを見せる一方で、我が子を思い、おそらく自責の思いの十字架を背負っている
であろうクリスティーナの姿には、涙無くしては見れなかったわ・・・・・
今年初、涙、涙の作品でした。


non的お気に入り度:


『ディア マイ ファーザー』

ディア マイ ファーザー [DVD]ディア マイ ファーザー [DVD]
(2008/11/21)
エリック・バナフランカ・ポテンテ

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監督:リチャード・ロクスバーグ 
CAST:エリック・バナ、フランカ・ポテンテ、コディ・スミット=マクフィー他

1960年、ロミュラス・ガイタ(エリック・バナ)はドイツから自然がいっぱいのオーストラリアの田舎町に移住し、息子のレイモンド(コディ・スミット=マクフィー)と暮らしていた。ロミュラスの妻、クリスティーナ(フランカ・ポテンテ)は移住後、慣れない家を出て恋人を作り、時々ロミュラス達の元に戻ってくると言う生活をしていた・・・・

日本未公開だけど、オーストラリアで高評価だった作品。
バナ兄さん主演作品って事でもレンタル、待ってました~

監督は『ヴァン・ヘルシング』でドラキュラ伯爵に扮したリチャード・ロクスバーグ。
原作者はこの作品の主人公で、作家、哲学者のレイモンド・ガイタって人。
聞いたこと無かったけど、オーストラリアでは有名なのかな・・・・
そんなガイタさんの、波乱に富んだ子供の時代を描いた作品。

全編通してとても静か。そして、広大で穏やかなオーストラリアの景色を背景にしながら、そこに流れる
人間ドラマは残酷で冷たく、その対比がなかなか良い。
始まりは微笑ましい父と息子の情景・・・・それは一見とても和やかな光景なんだけど、明らかにそこには
何かが欠けている。
それはロミュラスの妻であり、レイモンドの母・・・・この家には母が何故いないのか・・・・

レイモンドの母、クリスティーナは若く美しい・・・・だけど、母親としてはかなりの欠陥人間で、公然と浮気をし、
そして時々ロミュラスとレイモンドの住む家に戻ってくる。
そんな母親でもレイモンドにとってはたった1人の大切な母親。
また夫のロミュラスもクリスティーナへの愛を断ち切れず、実に身勝手な女性ながら離婚をしない。
日頃は一緒に過ごさない母親なのに、この父子は心のどこかで彼女の存在を支えにしていたのかも知れない。

時々しか帰ってこない母親、大喧嘩する両親、母が愛する知人の男、その男と母との間に出来た妹、
そして、いつまでも奔放でだらしのない母の姿、常軌を逸する父親・・・
レイモンドは幼い心をいっぱいにしながら自分が愛する大人の泥沼劇を見つめ、その小さな心を平常に
保ちながら吹き荒れる嵐の中を生きている。
大人は勝手。ほんとに勝手だ。小さな子供を置いて、自分のことばかり。
それでも両親を心から愛し、必死で彼らを待つ健気なレイモンドの事を思うと、とても哀しくなってくる・・・・

この作品でバナ兄さんと共に高く評価されたのが、主演のレイモンドに扮した男の子。
この子、すご~く上手かった
音楽も無く静かなこの作品、とにかく親に振り回されるレイモンドがどうなっていくかに一番目が行く。
と言うことで、彼の演技にガッツリかかってると思うんだけど、素晴らしかったわ。
目の演技がほんとに上手で、目だけで十分その心中を表現してくれていた。
また、奔放な母のフランカ・ポテンテも良かった。
この女優さんって私の中では結構ワイルドなイメージがあるんだけど、この作品では髪をブロンドにし、
色っぽく、とても綺麗なママだった。
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ブサイクになったり美人になったりする女優さんやわ・・・・

子供は大人が思うより強く、大人は子供が思うより弱い・・・
大人は時にとても愚かで、そんな大人を見つめながらも子供は地に足をつけて踏ん張っている。
でもやっぱり、親にとっては子供が命で、子供は親の愛が無いと強く生きていけない。
どんな事があっても無くなることのない父と子の愛が静かに描かれ、ジュワ~っと胸に響く作品でした。


non的お気に入り度:

『地球が静止する日』

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監督:スコット・デリクソン 
CAST:キアヌ・リーヴス、ジェニファー・コネリー、キャシー・ベイツ 他

ある日突然、地球に球体の物体が降りてくる。そして、ニューヨークのセントラルパークの球体から出てきた使者、クラトゥ(キアヌ・リーヴス)は地球の危機を伝える。科学者のヘレン(ジェニファー・コネリー)はクラトゥを説得しようと共に行動する・・・

1951年にロバート・ワイズ監督によって製作された作品のリメイク。

う~ん・・・・これはどうなんだろう・・・・嫌な予感が当たったというか・・・・
昔公開されたSF映画を新たな映像技術でリメイクって言うパターン、これまでにもあったけど、どうもあかん
確かに映像は凄いけどねぇ。

破壊的な人類への警鐘って事や、単なる異星人VS人間では無く異星人の目を通して見た愚かな人間の
美しいところが描かれてるのも分かるんだけど、ストーリーとしても重厚感を感じることも出来ず。
地球が滅亡するかもっ!っていうストーリーなのにドキドキな緊迫感も感じられず、、、、
オリジナルは知らないけど、折角キャストが良いのになんだか勿体ない~

今この時代にSFって言うだけでもハードル高いのに、リメイクとなると更に面白くするには難しいだろうけど。
余り期待しない方が良さそうです


non的お気に入り度:













『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』

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監督:ベン・ステイラー 
CAST:ベン・ステイラー、ロバート・ダウニーJr、ジャック・ブラック 他

アクション俳優スピードマン(ベン・スティラー)、ドラッグ中毒のコメディ俳優ジェフ(ジャック・ブラック)演技派のラザラス(ロバート・ダウニーJr)などが、戦争大作『トロピック・サンダー』に出演することに。落ち目になっていたスピードマンは返り咲きを目指すが共演者と上手く行かず、予算もオーバーに。監督は彼らをジャングルに連れていき、撮影を強行しようとする・・・

仕事で超イヤなことがありかなり凹んでたので、元気が出ることを期待して鑑賞

いやまぁ~ある程度予想はしていたけど、全編通してくっだらな~いアメリカンユーモアたっぷり。
グロかったり、お下品だったり・・・・(グロいのは苦手だけどお下品ネタは結構好き
でもそのくだらなさの中にもアクションは本格的、迫力もたっぷり、何と言っても豪華役者陣がめいっぱい
おふざけ演技してくれてるところが一番の見所。

ジャック・ブラックはこういうキャラをさせると最高だし、ロバートダウニーもさすがのおバカ演技。
ほんと、ロバートダウニーがこういうのやってくれると嬉しくなるぅ(なりきり役者を茶化し過ぎて笑える、、)
他にもトビー君があんなところにチラッと顔を出してくれたりトム・クルーズが変装してガッツリふざけていたり・・・
って事で、ベン・ステイラーの元に集まった豪華な面々による徹底したバカっぷりに浸りたい方には是非お勧め

私的には残念ながら爆笑って程ではなかったけど、頭空っぽにして見れた分良かったかな・・・
何だかんだでトムさんが一番美味しいとこ持っていった感じでした~


non的お気に入り度:

『トウキョウソナタ』

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監督:黒澤清 CAST:小泉今日子、香川照之、小林友 他
カンヌ映画祭「ある視点部門」 審査員賞受賞

平凡なサラリーマンの佐々木竜平(香川照之)はある日突然リストラを言い渡され退職し、家族には内緒で職を探し出す。そんな中、次男の健二(小林友)がピアノを習いたいと言い出すが、竜平が大反対する。そして長男の貴は、アメリカに行って軍隊に入隊すると言い出す・・・・

リストラされた父親、黙って不満を溜め込む母親、家庭に背を向ける長男、1人孤独に墜ちる次男、、、、、
かくも哀しく滑稽なこの物語の家族は、今まさにこの日本にとってタイムリーな、象徴的な家族で、その風景は
どれも決して他人事では済まされない。
株価暴落のニュースが飛び交う昨今の世情を、そのまま映し出している。

リストラされた父親は絶望しながらも家族には自分を偽り続け、いつしか家族それぞれの心のベクトルが
違う方向を向き、元に戻したいと願いつつもその術も分からず・・・
本来家族は皆で一つの船を漕ぎ、苦しい時もお互いを思いやり乗り越えなければならないもの。
確かにこの時代、安定した生活の中で子供を育てるというのは簡単なことではない。
ともすればそれぞれがそれぞれに、濁流に飲み込まれそうになる。
けれども何があっても家族は共に手を取り助け合って乗り越えていきたい・・・・
たとえ他人と上手くいかなくても、家族とはそのような存在であって欲しい・・・・・
自らの恥を堂々とさらけ出し、そして受けとめ合う、唯一無二の存在であって欲しい・・・・

この作品を見ると、その船の漕ぎ手である親、、、、親がぶれると全てがぶれると言うことを改めて痛感します。
親がぶれると、いつか社会に飛び立っていかなければならない子供が、1人の人間として巣立てなくなる。
しかし親が、親たるプライドをかなぐり捨て真っ正面から家族に向き合うことが出来れば、それが出来れば
もしかしたら大人より純粋で大人より逞しい「子供」が家族に癒しを届け、立て直すきっかけをくれるかも
しれない。
子供って、、、、、素晴らしいのです、、、、、それは家族の光であり希望であり、命だから、、、
か弱く情けない、大人の目を覚ましてくれるのは、やはり「子供」なんだ・・・・

失業した事を家族にうち明けられない父親に、大好きな役者さん、香川照之さんが流石の演技。
彼の情けなく失望した顔は、最早芸術的!
そして、崩壊しそうな家族を見守りつつもどこかで解放されたいと願う主婦に、キョンキョン。
彼女は上手よね。。。こういう飄々としながらもどこか哀しいキャラ。

映画としては最後まで退屈することなく登場人物がどうなるかに目が離せず面白かったけど、後半、突然
展開が変わった場面で賛否が別れそう・・・・
あの場面が邪魔になるかならないかで、かなりこの映画の感想が変わってくると思うな。
私的には全くそこに違和感を感じなかったわけではないけど、ラストはやはり涙を流さずにおれませんでした。。。。

non的お気に入り度:





『デトロイト・メタル・シティ』

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監督:李闘士男 
CAST:松山ケンイチ、松雪泰子、黒木ローサ 他

故郷から東京の大学に出てきた純朴な青年、根岸宗一(松山ケンイチ)は、お洒落な街でポップスターになることが夢だった。しかし卒業後、宗一は何故かデスメタルバンド、”デトロイト・メタル・シティ”のギター&ボーカルとしてカリスマ的な人気を博していた・・・・

音楽が大好きは私・・・でもせいぜいハードロックまでで、デスメタルは愛好しておりません。
そして、甘くて軽いポップスも同じく趣味ではない。
この、デスメタルとポップスは、音楽ジャンルの中でも真っ向から相反する位置にあり、それは絶対的に
相容れない世界でしょう。
主人公の根岸宗一は、お洒落なポップスターを夢見る純朴チェリーボーイなのに、何故かデスメタルバンドの
カリスマボーカルに・・・・
そう仕立て上げたのは松雪泰子扮する事務所の社長なんだけど、松雪ねえさん、ぶっ飛んでましたわね・・・
Sキャラ全開で、彼女、実に楽しそうに演技してたな
そんなぶっ飛び社長が何よりデスメタルを愛し、何故か根岸君に目を付けデスメタルバンドのボーカル、
「地獄から来たクラウザーさん」・・・とやらにしてしまう。
clouzer.jpgクラウザーさん
ポップスターになるのが夢だった根岸君、皮肉にもデスメタルバンドの歌作り担当として、そして悪魔キャラとしての
才能が開花
そして彼は、本当にやりたい事と違う事をやらなければいけないジレンマに苦悩する・・・
と言う、笑える話。やはり何もかも漫画です。それぞれのキャラがおかし過ぎ。
細部を真剣に考えればツッコミ所もあるし、笑えそうで笑えないところもあったりするけど、ひたすらに馬鹿馬鹿しさに浸れれば面白い。
KISSのジーン・シモンズもノリノリでおバカなメタル対決に参戦してくれてますし、そう言う姿を見れるだけでも
古いロックファンには有り難いのです

ちなみに私、音楽としてはまだデスメタルよりポップスの方が聴けると思ってましたけども、根岸宗一よりは
クラウザーさんの方が断然かっこええ~と思ってしまいまして(根岸君がイケなさ過ぎだけど)・・・・
ラスト近くには危うくクラウザーさん信者になりかけたわ・・・
やっぱり基本的に甘ったる~いのよりギンギンが好きなのよね・・・・


non的お気に入り度:




『ダークナイト』

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監督:クリストファー・ノーラン 
CAST:クリスチャン・ベイル、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート 他

犯罪都市ゴッサムシティでは、ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る男による凶悪な犯罪が多発し、更に治安が悪くなっていた。そんな中、ジム警部補やハーベイ・デント検事(アーロン・エッカート)、そしてバットマンは犯罪撲滅のために戦っていた・・・

バットマンシリーズは、前作『バットマン・ビギンズ』でクリストファー・ノーランがメガフォンを執ってからシリアスに
更にダークに、そして格好良く様変わり。
そしてこの度の『ダークナイト』はその続編で、バットマンの宿敵、ジョーカーとの死闘が描かれています。

何しろ何もかもが豪華絢爛 俳優陣もセットも超ビッグスケール。
脇役にマイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン。そして今回は加えてアーロン・エッカート
まで登場して、セレブなヒーロー、バットマンのものすご~い地下室同様ホントにお金かかってるって感じ。
おまけに上映時間152分。
それだけでかなり満腹・・・・ですが、映画としても勿論面白かったです
緊迫感溢れるストーリーで、長い上映時間も全く退屈しなかったし。
良い役者さんが勢揃いしたからって絶対良いって訳ではないけど、やっぱり安心して見れるしね
アーロンとか、何やらせても上手いんやわ~
そして悩める夜のヒーロー、バットマンはと言うと、なんかすごいかっこ良かった~
って言うか、クリスチャン・ベイル、萌え~~
バットマンの時のクリスチャン・ベイルはホントにイケてるわ・・・
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勿論バットマンスーツ着ちゃったら顔も声も何もかも別の人ですけど、あの爽やかで上品で精悍なお顔建ちが
セレブヒーローにピッタリ

しかしこの作品、何が一番の見所かというと、そりゃあ勿論ジョーカー@ヒース・レジャーなのです
ドン!・・・・こわ・・・・こりゃまた夢に出そ・・・『ノーカントリー』のシガー以来の、いやそれ以上の怖さ・・・
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この作品が残念ながら彼にとっての遺作となってしまいましたが・・・・
凄い演技!なんという圧倒的な存在感!!
とにかくその演技にはグイグイ引き込まれ怖いのに目が離せない・・・

バットマンの敵、ジョーカーと言えば以前はジャック・ニコルソンが演じだけど、あれと一緒にしちゃあいけません。
こちらジャック・ニコルソン
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ま、勿論こいつも悪い奴でかなりイッちゃってたけど、思いっきり漫画の悪キャラでちょっと笑えました。

一方ヒースが演じたジョーカーは、人の命なんて何も考えてない全く訳の分からない病んだ奴。
完全なるイカレポンチで、でも本当にこういう人いるかもしれなくて、とにかく滅茶苦茶こわくて笑えな~い
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ヒースはこのとてつもなく邪悪な男になりきり、その演技はゾッとする程素晴らしい・・・
いつもの低い声を耳障りな高めの声にして、蛇のように下をペロペロ出しながら、小馬鹿にしたような薄ら笑いを
浮かべながら虫けらのように人を殺していく・・・・
音もとても効果的で、ジョーカーが出てくるとまるでサイレンのようなウ~ッと言う音が鳴り出し、その音の
高鳴りと不気味すぎるジョーカーで聴覚と視覚の両方が完全に恐怖で支配され、否応なく心拍数が
増してくる・・・・・ヒース、怖すぎ・・・でも、凄い・・・・
そして同時に、ここまでの演技を見せつけてくれる有能な役者がもうこの世に居ない事の現実に気付き、
改めて無念な思いが押し寄せてもくるのです・・・
ヒースだから、感性の鋭い彼だからこそ生まれた最高に気味の悪い凶悪な男。
他の誰にも出来なかったのではないだろうか・・・・
亡くなった理由はどうあれ、本当に、本当に残念でなりません。

豪華な俳優陣の共演、目が離せない面白いストーリーそれぞれ本当に良かったけど、全てヒースなくしては
何も語れない・・・
ヒースの最後の渾身の演技へ拍手を送りたいと思います。
そしてきっと彼は永遠に語り継がれ、この作品のジョーカーは伝説になるでしょう。
ヒース、本当に有り難う・・・・


non的お気に入り度:


『チャプター27』

チャプター27チャプター27
(2008/05/23)
ジャレッド・レトリンジー・ローハン

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監督:J・P・シェファー  CAST:ジャレッド・レト、リンジー・ローハン 他

1980年12月6日、マーク・チャップマン(ジャレッド・レト)はニューヨークにやって来て、ジョン・レノンが住むダコタハウスに向かう。「ライ麦畑でつかまえて」を愛読するチャップマンは世界平和を叫ぶジョン・レノンを偽善者だと思っていた・・・

1980年12月8日、ジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンが犯行に及ぶまでの3日間が描かれた作品。
これ、ジョン・レノン、もしくはビートルズのファンでないとかなり退屈かも。
凄く見たかった私でさえ少々眠くなったし・・・・
マーク・チャップマンがNYにやって来て3日間、何かしら頭の中で色々とぐるぐると思いを巡らしながら最終的に
凶行に及ぶまでが、あくまでもマーク・チャップマンからの視点で淡々と描かれています。
見てるこちらはそんな彼の思考や行動に共感出来る訳も無いんだけど、彼の心理状態、世界観は不可解で
ありながらなかなか興味深い物がありました。

ジョンを殺害した理由・・・それは単なるファン心理からの、いわゆる「可愛さあまって憎さ100倍」とは少し
違っているようで。
ジョンを愛している反面、平和や差別の無い世界を歌いながらもセレブであるジョンに矛盾を感じ、それが
憎しみとなっている。
まぁこの辺はもしかしたらジョンを思うあまりに浮かんだ思考かもしれない。
ジョンから快くサインを貰ったその後は、ジョンを自分の物にしたいと言うような気持ちにもなってたみたいだし。
が、それよりも強く描かれていたのは、愛読書である「ライ麦畑をつかまえて」の主人公と自分が同一人物だと
思いこんでいる、主人公の姿。
「ライ麦畑・・」の主人公の行動とジョン殺害までの自分の行動を無理矢理一致させながら凶行に及んでいて、
その点に関しては実に身勝手というか、自意識過剰というか、支離滅裂というか、何故それがジョンを殺す事に
なるのか当然理解できない。
ま、これが理解できたらとんでもないことなんですが
まぁこの人、幼少期に家庭に恵まれず何らかの形で精神を病んでたらしいので、その当たりも影響を及ぼしてる
のでしょうけど。

ただ主人公に扮したジャレッド・レトの演技、変貌振りは素晴らしくて、ほんとに役者さんって凄い!って感心
させられましたわ。
彼のあの渾身の演技が無ければ、この作品はもっと退屈な物になったでしょう。


non的お気に入り度:



『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』

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監督:マイク・ニコルズ 
CAST:トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン 他

酒が好きでいつも女をはべらせている下院議員のチャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)は、ある日大富豪で反共産主義者の恋人、ジョアン(ジュリア・ロバーツ)に、ソ連のアフガニスタン侵攻を解決するように依頼される。その後早速パキスタンに飛んで難民キャンプに行ったチャーリーは、その惨状に衝撃を受ける・・・
世界を変えた下院議員、チャーリー・ウィルソンの実話を映画化。

1979年から始まったソ連のアフガニスタン侵攻
米ソ冷戦下、アフガニスタンに成立した共産主義勢力を支持すべくアフガンに軍隊を進めてきたソ連。
それに対しムジャーヒディーンを中心としたアフガン国内の義勇軍がアメリカの手助けによって抵抗。
それによって最終的にソ連軍は撤退したもののアフガンに平和は来ず、タリバン政権が台頭し、義勇軍に
参加していたウサマ・ビン・ラディンがあの事件を起こす。
それら全ての始まりがこのソ連のアフガン侵攻であり、この作品はそれをくい止めるべく動いたある破天荒な
政治家、チャーリー・ウィルソンの本当のお話です。
CharlieWilson.jpgこの人本物

反目し合う各国の思惑なども絡む政治ドラマで一見お堅く思えるけど、トム・ハンクスにジュリア・ロバーツ、
フィリップ・シーモア・ホフマンという豪華な役者による絶妙な演技で、軽快に描かれています。
酒や女が大好きなチャーリー・ウィルソンがアフガンで苦しむ人々を見てから政治家として驚くべき行動力を
発揮し、そしてその結果迎えた結末まで、痛快であり皮肉であり、最後まで飽きることなく見れました。
かと言ってビックリするほど面白かったかと言えばそうでも無かったけど・・・。

っていうか、今日は事件発生
よって、実は映画としてちゃんとした感想を持てて無いというのが正直なところですの・・・
本編が始まってから約30分の間、劇場の画面と作品の画面のサイズが合わないまま上映されたぁ~
トム・ハンクスは元々やや太めだけど、綺麗なお姉さん達までみんな横広、おデブちゃん・・・
字幕も横に広がりずっと見てると気分が悪くなってくる
もう直る?もう直る??と待っていても変わらず、お客さん皆それぞれ劇場の外に出てはクレーム。
それでもなかなか元に戻らず結局約30分後、突然画面が真っ暗になって元通り・・・
劇場側は最後にお詫びにと無料鑑賞券を配って下さったのでまぁ良しとしても、やっぱりああいうことがあると
ガッツリ見た感じはなく・・・・
最近の映画館はどこも最新鋭で美しいというのに、未だにこういうことがあるんやね・・・


non的お気に入り度:(一応この評価で)



『タロットカード殺人事件』

タロットカード殺人事件タロットカード殺人事件
(2008/03/19)
スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン 他

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監督:ウディ・アレン 
CAST:ウディ・アレン、スカーレット・ヨハンソン、ヒュー・ジャックマン 他

ジャーナリスト志望のサンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は休暇でロンドンに滞在中、三流マジシャンのシド(ウディ・アレン)のマジックを見に行く。その時サンドラは、死亡した敏腕ジャーナリストのストロンベルの幽霊に遭遇し、連続殺人犯の真犯人を告げられる・・・

ウディ・アレンのお気に入り、スカちゃんをヒロインにしての作品。
で、この作品ではウディ・アレンもガッツリベラベラ喋りながらのスカちゃんとの共演。

スカちゃん扮する可愛い学生サンドラとウディ・アレン扮する冴えないマジシャンが、面白コンビを組んで
連続殺人事件の真犯人を追うという、話としてはサスペンスではあるんだけどかなりコメディチック。
テンポ良く、恐怖も無く、笑えて見れるサスペンス。
ウディ・アレンの話は長いけど・・・(どうもこの喋りが苦手

こういうスカちゃんはお色気ムンムンより良かった。
やっぱりどんな役でもフェロモンは溢れ出てるしね
胸とお尻が大きいから一見太って見えるんだけど・・・・
でもそれは決して太ってるわけでなく、ほんとにボンッ・キュッ・ボンッなんだわよね・・・


non的お気に入り度:


『つぐない』

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監督:ジョー・ライト CAST:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン 他
ゴールデングローブ賞 作品賞、音楽賞受賞
アカデミー賞 作曲賞受賞

1930年代のイギリス。政府官僚長官の娘、13歳のブライオニー(シアーシャ・ローナン)は多感で想像力豊かで、作家になることを夢見ていた。ある日ブライオニーは、屋敷の使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)が、姉のセシーリア(キーラ・ナイトレイ)に送った手紙を読んでしまい、あらぬ疑いを持ってしまう・・・・

幼い想像力が生んだ勘違いによって翻弄された男女、そして後になってその罪の重さに気付いた少女の
「贖罪」が描かれた作品。

少女はただ、多感で想像力が豊かで潔癖で、そして無知だった・・・
ただそれだけだったのに、彼女のした事は純粋に愛し合う男女を引き裂いてしまう。
そこにはまたブルジョワと使用人という身分の違い、そして戦争という過酷な状況も手伝って、彼らの運命は
更に過酷なものとなります。
1人の少女の言葉だけで・・・・・

罪を犯した人は、贖罪の意識を持ったその時から終わることのない後悔の思いに苦しみます。
自分には何が出来るのか、どうすればつぐなえるのか・・・・その思いから逃れられなくなる。
成長して罪悪感を抱くブライオニー。
でも犯した罪はどうやっても洗い流せない・・・
では彼女には何が出来るのだろう・・・・ブライオニーのつぐないとは・・・・

登場人物のそれぞれの複雑な心の動きが繊細に、そして実に明確に描かれていました。
身分の違いを超えて愛し合おうとするセシーリアとロビー、そして彼らの言動に応じて変化していく
多感なブライオニーの様子が、時間軸を少しずつずらすという手法で表現されていて実に分かりやすい。
また、カメラの長回しやタイプライターの音、そして音楽も、それぞれの登場人物のポイントになる場面で
とても効果的に使われています。
役者さんの演技も良かったし。
ちなみにこの作品のマカヴォイ君は、結構好みですけども・・・ (こんな情報いらんか・・)

「罪」と言うのは、犯された人の運命も、贖罪の意識を持った罪人の運命も狂わせる・・・・
何とも切なくやりきれなく、哀しい余韻が残る作品でした。
でもこういう作品、大好きです


non的お気に入り度: